ポリシーがない人のことを昔は「ノンポリ」と略していた。
略す行為は遠い昔からの日本人の文化なのだろうか?
話は変わるが俳句の世界は奥が深い。 5・7・5 の文字数で季節や、その時の感情を表現し 更に後世に残すという偉業をやってのけた。
俳句の世界でのルールは簡単だ。 5・7・5の文字制限を守り、季語と呼ばれる季節をあらわす単語を入れさえすればよい。 ちなみに春夏秋冬それぞれに季語があるのだが、春だけでも600以上ある。
なかでも驚いたのが 「アスパラガス」 だ。 信じられるだろうか? アスパラガスは春の季語なのだ。 早速、字余りじゃねぇか! と思っただろ?
例句を挙げてみよう。
~アスパラの、葉にも花にも、今朝の雨~ 飴山寛
やったな。 やりやがったな。 アスパラガスだと字余りだから略しやがったんだ。
いや、待てよ。
ってことは、だ。
マクドナルドをマックと略すのは、俳句に収まりきらないからか?
そうだよ!
きっとそうだよ!
マクドナルド、じゃ字余りやん。
~空腹で、駅に着いたら、朝マック~ ヤマシタサトル
ほら。 収まったやん。
つ・ま・り
我々日本人がやたらめったら略したがるのは俳句に納まらないと気色が悪いというDNAがそうさせているからなのだ。
スターバックス、と言うよりも スタバ って言った方が俳句に収まるもん。
~のど渇き、駅に着いたら、即スタバ~ ヤマシタサトル
以上のような理由から、わたくしヤマシタサトルはこれまで頑なに略すことを拒んで来ましたが、今後は『略すのOK!』というスタンスで活動します。
~ノンポリが、偉そうに書く、ライナーノーツ~ ヤマシタサトル
ジアマリ
合掌
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