63発目 地図の話。


舞台IMG_1606
道を覚えるのが好きで、時間があると
地図を見ている。
道というものは、街を構成する最も
大切な要素の一つだ。

例えば、建築基準法では
前面道路の幅員が6メートル以上ないと
建物を建ててはならないという規制をしている。
そのため、土地の売買をするときには
必ず前面道路の幅員を実測する。

道路にはそれぞれ名前が付いている。
親不孝通りや国体道路などがそれだ。
また、国道や市道、私道と所有者別で
呼び名が違う。
交差点にも名前がある。
3つ先の信号、瑞穂の交差点を右・・
などがそれだ。

だから、『なんていう信号?』と
聞かれたら、大体は交差点の名前を
答えるだろう。

5年前、会社の旅行で沖縄に行った。
今では当たり前のカーナビゲーションが
搭載されてないレンタカーを借りた。

部下二人と恩納村から那覇へと
車で繰り出したのだが、不慣れな道で
案内も無いため、ガイドブックに付いていた
おまけのような地図を頼りに向かった。

部下の一人、当時新入社員のキムタクに
(あのキムタクと同姓同名)運転させた。
現在位置を確かめようと、私は地図と
交差点の名前を見比べながら
悪戦苦闘していた。

『おい、次の信号は何や?』

と私はキムタクに尋ねた。

彼は、新入社員らしい元気な声で
こう答えた。

『ハイ、今、赤です』

そうね、今、車止まってるもんね。

違うわ!アホ。

ツカレルワ

合掌

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