62発目 喪に服す話。


舞台IMG_1606
お世話になったオーナーさんが
昨日、お亡くなりになられた。
ご高齢ではあったが、最後に会ったときは
まだまだ元気だった。

ロールス-ロイスという自動車メーカーがある。
誰もが知っているロールスロイスは、
(車名の場合は”-”は付かない)誰もが知っている
有名な高級車だ。

動く貴賓室とも動く応接室とも言われたこの車は
急ブレーキを踏んでも、カップになみなみ注いだ
コーヒーがこぼれないことでも有名だ。
なぜなら、ブレーキを踏んでも時速2KMくらいで
5m進んだ後、停まると言いう細工が施されているからだ。

発売当時、Rという字を二つ重ねたエンブレムは
赤色で、黒の車体に見事にマッチしていた。

1900年代初頭、共同経営者のロールズが
無くなったときに、永遠に喪に服すということで
全てのエンブレムが黒に塗り替えられた。

以後、100年以上たった今も、ロールスロイスの
エンブレムは黒のままだ。

本日、オーナー様の葬儀に出るに当たり
私も、喪に服す意味をこめて
白髪を黒に染めようと試みた。

まったく綺麗に染まらず、相変わらず
まだら白髪のままになった。

慣れないことはするもんじゃない。

でも、この思いが天国のオーナー様に
届けばいいなと思う。

ヤスラカニネムレ

合掌

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