56発目 若いって愚かだなの話


舞台IMG_1606
2012.06.13

近頃の博多駅近辺は、にわかに騒がしい。
九州新幹線開通の影響もあって
筑紫口のロータリーには修学旅行生が
毎日のようにうごめいている。

各々が一生に一度の思い出作りに
胸を膨らませ、楽しそうに笑顔を振りまいている。

彼らを見ていると当時の私達の修学旅行を
思い出す。

私達は長野県の小丸山スキー場というところへ
スキー合宿に行った。
われら2年3組はふすまを取っ払うと大広間になる
部屋にクラスのうちおよそ20名が押し込まれた。

初日の夜、テレビでエマニエル婦人が放送されていた。
それを20人近い高校男子が一同に釘付けになった。
家にいたんじゃ親の目があるため本来なら
見ることの出来ない番組だ。

あぁ、修学旅行に来てよかった。
と誰もが思っていた。

今思えばあの集中力は、後にも先にも無いくらいの
すさまじいものだった。
誰一人私語をするものも無く、身動きもせず
エマニエル婦人が裸になるのを固唾を呑んで
待った。ただひたすら待った。

待ちに待った甲斐もあり、全員がエマニエル婦人の
裸体を堪能した。

人目が気になるため、それぞれは膨らみつつある
股間を、じっと耐えて平静を装った。

ところが、そんな中、I君だけは堂々としていた。
膨らんだ股間を隠すことなく、いや~すごかった、
などと感想を述べていた。

面白がった友人が彼の膨らんだ股間を写真に
収めようとした。
さすがにそれは恥ずかしかったのか
彼は顔を隠した。

後日、小倉に戻って来て、現像した写真を
クラスで回したとき、驚愕の事実が
発見された。

確かに顔は隠れているのだが着ていた体操服の
ズボンにはっきりと彼の名前が刺繍されていたのだ。

彼以外の男子全員がその写真を購入した。

このことで我々の一生の思い出に
彼の股間が深く刻まれた。

いや~映画って本当にいいものですね。

ワカサユエ

合掌

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