143発目 救いの話。 after’45


,砂丘

この話は、この曲を聴きながら読んで欲しい。

小倉の中心から少し離れたところに
旦過市場という商店街がある。
狭い路地で入り組んでおり
異国情緒あふれる一角だ。

私が彼らと出会ったのは
その狭い路地をさらに暗い方へと
数メートル入った場所だ。

同じくらいの年だと思うが
彼ら4人は全員が見事に
金髪で、素行の悪そうな雰囲気を
身につけていた。

4人のうちのひとりが
私の行く手を阻む。
そいつを避けてさらに前に行こうとすると
もうひとりが、やはり行く手を
阻む。

4人ともがニヤニヤ笑っている。

私は心臓が口から出そうなくらいに
ビビっている。

赤いトレーナーを来た男が
タバコをポイっと捨て私の胸ぐらを
掴んだ。

『金を出せ』

やはりそうか。
そうなるよな。
そして殴られるんだろうな。
ぼんやりとそんなことを考えていた。

通りの向こう側から
一人の少年が歩いてくる。
右手に棒を持っており
その先には何かがついている。
少年は大きな声で
その棒を4人につきだし

『うんこ。いらんかえ~』
『うんこ。いらんかえ~』
と叫びだした。

4人は当然、驚き、慌てて
その場から逃げ出した。

私はなんだかわからないが
助かったと一息ついた。

『ありがとう』と
その誰だか分からない少年に
私は心からお礼を言った。

少年は私をじっと見つめて

『うんこ。いらんかえ~』
と言った。

私はもちろん断った。

ソシテニゲタ

合掌

“143発目 救いの話。 after’45” への2件の返信

  1. もってるんちゃうのん、またー。
    なんで山下くんは日常がハプニングだらけなの?
    反動で今落ち着いてるのかしら

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