たった一度の人生だから、
面白おかしく生きていたい。
やりたいことをやって、
自由に生きたい。
孫の顔も見たいし、孫を抱きたい。
日本中をキャンプしながら旅したい。
でも。
私に与えられた時間の猶予は
他のみんなと同じしかないし、
希望をかなえようとすると
金が必要になる。
金が必要と言うことは、
どうすればよいか？
どこからか盗んでくる？
いやいやそれは現実的でないし、
リスクが高すぎる。
では、どうするか？
仕事をして稼ぐしかないだろう。
仕事？
会社に勤めてサラリーを手にするか？
自分で会社を興して金を稼ぐか？
ダメだ。
仕事をするということは、
時間に制約がかかる。
とてもじゃないが日本中を
旅することなんて出来やしない。
つまり？
自由を手に入れるのは
容易じゃないということか。
様々な不自由と戦って、
ようやく手にいれらるのが自由なのか。
否！
よく考えてくれ。
本当にそうか？
会社に勤めて
労働の対価を手にすることが
絶対の必須条件か？
もう一度、考え直してみよう。
人生を豊かに生きていくために
必要なものは何か？
自分に問うてみよう。
一番欲しいものは何か？
物欲はあるか？
無い。
いや、多少はあるけど
なくても我慢できる。
車も今あるヤツで充分だし、
洋服だって何だって良くなった。
若い頃みたいに着飾る必要を感じない。
キャンプ道具は？
無ければ作ればよい。
食事はどうする？
食べたいものはないか？
ある。
何が食べたい？
野菜炒めかな？
だったら作ればよい。
ここまでお金は全く必要ないな。
住まいはどうする？
持家なら住宅ローンを
抱えなければならないし、
借家なら家賃が必要だ。
どちらも金がかかる。
「あのう、家賃の変わりに
庭で採れたキャベツを
持ってきました。
野菜炒めにして
召し上がってください。」
と言って許してくれる家主がいるか？
いないだろう。
だったら持家だ。
住宅ローンを組まなくて
良いくらいの現金を用意すればいい。
数千万円もの現金を用意するのは無理だが、
数百万なら何とかできるか？
そんな少ない資金で買える家って
どこにある？
ないだろ？
いや、ある！
田舎だ。
田舎に行けばなんとかなる。
田舎だったら畑でキャベツも作れる。
ようし、見えてきたぞ。
あともう少しだ。
人生を豊かにするには
あと何が必要か？
孫の顔が見たい？
では、今の子供達を
立派に成人させなければならない。
そのためには学校に行かせる
必要がある。
学校ってお金がかかるんだっけ？
しれ～っと払わずに過ごして、
督促されても
踏み倒すってのはどうかな？
ダメだ。
子供がいじめられる。
病気になったらどうする？
医療費がかかる。
学費と医療費からは逃げられないのか？
やはり現金が必要か。
待てよ？
もしかすると、
移住促進とかで学費の無償化や
医療費免除みたいな
特典のある村があるのではないか？
ちょっとグーグルちゃんで検索してみよう。
おお！
あるではないか。
ふむふむ。
15歳までは医療費免除で、
高校まで学費免除に加えて通学費まで免除！
この村がいい。
よし、
今のところ問題はクリアになった。
あとは何だ？何が必要か？
ウォシュレット！
ウォシュレットが必要だった。
これだけは譲れない。
絶対必要だ。
危ない危ない。
もう少しで大事なウォシュレットを
忘れるところだった。
とにかく、私のお尻は
ティッシュで拭くだけだと
綺麗に取れない構造なのだ。
複雑に入り組んだ体毛と、
両側から覆いかぶさってくる
尻のほっぺたが、
ドライな拭き方を全力で拒むんだ。
だから私の人生を
豊かにするためには
ウォシュレットが必要なんだ。
だが、
これはさほど難しい問題ではない。
購入した安い中古住宅の
トイレをリフォームすればいいのだ。
よし。じゃあまとめるぞ。
豊かな人生を送るための
5か条がこれだ。
①仕事をしない
②キャベツを栽培する
③野菜炒めを食べる
④ゆっくりウンコする
⑤ウォシュレットで尻を洗う
しょっぱい人生ですね。
ナンノコッチャ
合掌