578発目 考えすぎる話。


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深く考えすぎて、そもそもの本質からどんどん遠ざかることってあるよな?

 

例えばさ、彼女が機嫌が悪くて話しかけても答えてくれない。なんだろう?なんかあったかな?って色々と彼女の背景を想像してみる。 大きく分けると「彼女に何かあった」と考える人と「俺が彼女に何かした」って考える人の二通りに分類される。

 

僕の場合は後者だ。だから目いっぱいの記憶を総動員して過去の過ちを思い出す。

「え~っと、なんか機嫌悪いね?もしかして3日前に電話にでなかったから怒ってるの?」

「違うよ。歯が痛いの。」

 

結末は思ったよりも単純で、難しくあれこれと考えたことは大半が徒労に終わるのだ。だから先日も電車の中で隣に座った女の子が「彼がLINEを既読スルーするの」と言ってた時も、この話をしてあげたくなった。「返信をしなくてもいいくらいくだらない内容」か、もしくは「たまたま返信できないタイミング」、場合によっては「歯が痛いだけ」かもしれない。

 

仕事を終え帰宅した時に奥様が機嫌が悪く、おかえりなさい、すら言ってくれなくて焦るご主人たちのほとんどは自分が犯したであろう過ちを思い起こし、どれだろう?どれだろう?とうろたえる。決して「どこか具合でも悪いのか」とは夢にも思わない。

 

「いやさ、さっきタンスの角に小指をぶつけちゃってさ。」

 

ほらね、焦るだけ損だよ。考えすぎだよ。 って僕がみんなにアドバイスできるのは、そう、かつての僕は人一倍考えすぎな男だったんだ。

 

彼女がふとしたきっかけで黙り込み、テレビのチャンネルを変えだした。1,2,3,5,8ってな具合だ。僕はなんだこれ?って考え込んでしまう。何かした?俺、君に嫌われるようなこと、何かした?ってね。

 

だって選んだチャンネルが1,2,3,5,8ってフィボナッチ数列やん! 黄金比を生み出すあのフィボナッチ数やん!どうしたの?何があったの?って。

 

で、思い切って聞いてみるんだよ。「どしたの?急に機嫌悪くなったね?」って。すると彼女はこっちをキっと睨んで「何でか分かる?」って聞き返すんだよ。

 

質問を質問で返すのはルール違反だろ?って言いたいけど言える空気じゃないし、仕方ないから僕はこう切り返すんだ。

 

「何でかは、分からんけどさっきから選んだテレビのチャンネルがフィボナッチ数列やん?どうかしたんかと思ってさ。」

 

「フィボナッチかフィナボッチか知らんけどさ、玄関のところに置いてる女物の傘って誰の?一昨日来たときはなかったっちゃんね。だけん、昨日来たってことやろ?」

 

「い、妹よ。」

 

「なんで吃るん?」

 

「え?吃ってないよ。それにさ、さっきのさフィボナッチ数列ってさ、すごいんよ・・・」

 

「いや、フィナボッチはどうでもいいんよ。あんたヒトリボッチになりたいんね?」

 

と、まあ、まれに考えすぎても考え足らなくても結果は散々ってことはあるよ。ハッキリ言える原因はね、たったひとつだよ。

 

「隠し事しかしてない」からだよ。

 

パートナーには何でも打ち明けようね。

 

今?

 

このような過去を乗り越えたので今はもう、包み隠さず生活してます。

 

カテイエンマン

 

合掌

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