そして然別湖。


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砂湯温泉を堪能した我々は

一路、然別温泉を目指す。

場所はココ

いやぁ。

遠いね。

砂湯温泉キャンプ場から車で

3時間以上もかかる。

この本によれば

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然別湖野営場は、ロケーション度が

道内でも3本の指に入るようだ。

キャンパーの多い北海道において

より日常からかけ離れた

ディープなキャンプ場の一つらしい。

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その証拠に名前が『キャンプ場』では

ないのである。

『野営場』

なんか怖い。

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管理棟も年季が入ってるし。

ふと、携帯電話を見ると

圏外の表示だ。

場所によってはかすかに

電波が来ている所もあるが

それでも3Gだった。

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管理棟で受付を済ませ

この林の中を抜けると

そこがフリーサイトになっている。

広さはさほど広くない。

木立の隙間から湖が見えるが

今はテントの設置場所を探すことが

優先順位としては先だ。

なるべく平坦な場所を探す。

何しろ、私だけがインナーテントの

外に寝なくてはならないからな。

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ああ、レイサちゃん。

森の緑に溶け込んで

カッコいいわ。

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で、湖岸まで降りていって

然別湖を見てみる。

息をするのを忘れてしまうくらい

美しい景色だった。

このサイトを訪れる人の

ほとんどがこの湖での

カヌーやカヤック目的みたいだ。

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出航しやすいように

お手製の桟橋的なヤツが

設置されていた。

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湖面が鏡のように景色を写す。

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まるで絵画のような景色だ。

さすがロケーション度の

高いサイトだけはあるな。

木立に囲まれたサイトは

日が暮れるのも早い。

17:00には早くも

あちらこちらで焚き火が

始まった。

空を見上げると

満天の星空が!

天然のプラネタリウムだ。

近くにいた老夫婦が

ウチの子供達に

ほら、あれがシリウスだよ、とか

ほら、あれが北斗七星よ、とか

ほら、あれが北極星だよ、とか

親切丁寧に教えてくれてるのに

『ようけありすぎて

どれのことを言いよるか

ひとつも分からん。』

と失礼なことを言い出した。

老夫婦さん、ごめんなさい。

躾が悪かったみたいです。

星も焚き火も堪能した。

時計の針は21時を

指している。

他のテントでもランタンの灯りを

消し始めた。

なんてマナーの良い

キャンパー達だ!

さ、我々も寝よう。

9月22日の北海道が

こんなに寒いとは

知らなかった。

結局、寒すぎて朝までに

5回ほど目が覚めてしまった。

もう寝れないなと思って

時計を見るとまだ5時だよ。

外はうっすら明るくなって来た。

で、ちょっと湖を見に

行ってみるか。

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おや、湖面が煙ってるな。

朝もやか?

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うお~~~!

なんじゃこりゃ~~~!

もうカヤックで漕ぎ出してる人が

おる~~~。

幻想的だなぁ。

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モノクロにすると

もっと幻想的だなぁ。

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朝日が差してきて

とても気持ちよさそうだ。

よし。

ウチもカヤックを買おう。

そう決意して我が家の

シルバーウィークは

幕を閉じた。

3日後から支笏湖へ

キャンプに行くぞ。

合掌

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