484発目 暇つぶしの話。


festisite_burger-king

こうも毎日が刺激が無く

判で押したように同じような

日々を過ごしていると

イライラする。

 

このイライラはどうしたら良いか?

 

退屈な日常から抜け出すには

どうしたら良いか?

 

そんなことを日々考えながら

過ごしていると、空から突然

降って来た様にアイディアが

降りてくることがある。

 

だが、そのアイディアを

実践する勇気もないので

自分より立場の弱いヤツに

やらせてみる。

 

つまり実験だ。

 

 

 

後輩の岡田を呼んで説明をする。

 

今から実験を行いたい。

 

『実験? っすか?』

 

そうだ。

 

『どんな実験っすか?

痛いことしませんよね。』

 

肉体的苦痛は無い。

だが、もしかすると

イタいヤツだなと

思われる可能性はある。

 

『え~!何すか~?』

 

 

題して

 

『人は他人をどこまで突っ込むか?』

 

だ。

 

まず最初にやってもらうのは

『104と知り合い』 だ。

 

人ごみで携帯電話から104に電話して

こう言え。

 

『あ、お疲れ様です~岡田です。

渋谷のマルイの電話番号を

教えて下さい。』

 

って。

 

そしたら104の人は

 

『お疲れ様とか言わなくていいし。』

 

って言うかどうか。

言わせたらお前の勝ち。

さらっとかわされたら

お前の負けだ。

 

『そんなの かわすに

決まってるじゃないすか~』

 

いいからやってみろ。

大宮駅のコンコースで

出来るだけ大きな声でしゃべれ。

もしかすると周囲の人が

104にはお疲れ様とか

言わなくていいのよ、とか

言ってくれるかも知れんやろ?

 

『も~、分かりましたよ!

行って来ますよ。』

 

こうして岡田は大宮駅のコンコースの

中央に立ち、大きな声で電話した。

 

『あ、お疲れ様です岡田です。

はい、渋谷の109の電話番号を

知りたいんすけど。』

 

周囲の人に笑われてるぞ。

岡田、いいじゃないか。

実験は失敗だがかなりの人に

笑われてるじゃないか。

私はそれで満足だ。

 

『ヤマシタさん、何すか、これ?

オレ、めっちゃ笑われてるんすけど。』

 

あ~、腹が痛い。

 

『何、笑ってるんすか?』

 

いやいや、すまん。

だがな、岡田。

オレは109じゃなくマルイと

言ったはずだ。

このミッションは失敗だ。

次の実験に移ろう。

 

『まだやるんすか?』

 

次にやってもらう実験は

『緊急じゃないのに

緊急連絡先に電話してみる』 だ。

 

 

『また、電話っすか?』

 

いいか、よく聞け。

ウチの会社が入っているビルの

1階に管理会社の緊急連絡先が

あるだろう?

あそこにかけて世間話をしろ。

 

『いや、怒られますって!

緊急や、って言ってんのに

世間話したらダメでしょう?』

 

怒られたらお前の負け。

突っ込まれたらお前の勝ちだ。

 

『も~う、分かりましたよ!』

 

 

『あ、もしもし、埼〇連ビルさんですか?

お世話になります。

今日もいい天気ですね。

あ、もうお昼食べました?

僕はね、・・・・』

 

どうした?

 

『切られました。』

 

はっはっは。お前の負けだな。

 

さ、仕事するか。

 

 

こうして私の退屈な時間は

後輩をもてあそぶことで

過ぎていった。

 

はああ。

 

オカダゲンキカナ?

 

合掌

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*