海賊とよばれた男


本db
長文にて失礼。
苦手な方は読まなくて良い。

季節を色に例えると青、赤、白、黒となる。
青春、朱夏、白秋、玄冬だ。

この本はこの4つの構成からなる。

明治生まれの國岡鉄三という人物は
福岡県宗像の生まれ。
同級生のほとんどがエリート街道を
進む中、彼は兵庫の一商店に就職する。

やがて独立した彼は北九州の門司で
開業し、油を売ることになる。

当時の油と言うのは船の動力や
工場機械の動力源であった。

自動車が一般的になると考えた
彼は油を精製し売り歩く。

満州鉄道の機関車の車軸油が
ある温度以下になると凍結することを
発見した彼は、過酷な環境下でも
凍結しない油を開発し満鉄に
売り込むことに成功。

などなどの失敗談や成功談、
彼の企業理念や企業フィロソフィを
交えた非常にためになる一作だ。

モデルは出光興産の
創業者、出光佐三。

彼のしられざる逸話が満載の
本作品は、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの
百田直樹さんの著作だ。

今回、私はこれを読むのが2回目だ。

2回とも同じ場面で涙ぐんだ。

彼の力強い言葉に涙ぐんだ。

戦争の悲惨さを知った。

大きな権力と戦う男の
意志の強さと国を思う気持ちに
心打たれるこの作品を
是非みんなにも読んでもらいたい。

2013-09-05 21.46.56

講談社
百田直樹氏 著

 

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