382発目 ODSの話。


ods

どうしても無理な場合、

そのときはしょうがない。

 

どうすればいいか

困ってるんなら、

そのときこそODSだ。

 

大人はその羞恥心から

軽々とODSを発動しない。

 

が、時と場合による。

 

どんなときか?

 

それは私の場合だと

ゴルフ場だ。

 

あれはもう5年位前になる。

 

つまり私自身がODSを

発動してすでに5年経過

しているということだ。

 

これは珍しいことではない。

 

人によっては一生ODSを

発動しない人生もあるくらいだ。

 

そのときは確か、

ショートホールの手前だった。

 

その前のミドルホールの

グリーンで、もたついた。

 

グリーン手前30ヤードのところに

2打目を落とした私は

54度のウェッジとパターを

持ってボールのもとへと急いだ。

 

そのとき既に予兆は

来ていた。

 

私は下半身に力を入れ

ボールをグリーンへ、

なおかつカップのそばを

狙って打つ。

 

カップからおよそ2mくらいの

位置にぴったりと止まる。

 

ああ、これはパーチャンスだ。

 

と喜ぶ顔も引き攣っていた。

 

簡単なパットを外し、ボールは

無常にもカップから遠ざかる。

 

挙句、ボギーパットも外し

結果はWボギー。

 

3オン3パット。

 

最悪の結果だ。

 

だがそれは良い。

 

私への警鐘は既に

限界を超えつつあることを

知らせていた。

 

次のホールへ向かう途中、

私は心の中でODS発動を

決断しようとした。

 

『次はショートですよ。

取り返しましょう!』

 

同行しているメンバーが

私を慰めるように言う。

 

そうか!

 

ショートホールには茶店が

あるじゃないか!

 

ODSを発動せずに済む。

 

私はホンの少し気を緩めた。

 

しかし世の中は無常だ。

 

このゴルフ場には

ショートホールの手前はおろか

コース中のどこにも茶店は

無かった。

 

次のホールのティーグランドで

呆然と立ち尽くす。

 

程なく私を襲うあの激痛。

 

仕方ない。ODS発動だ。

 

 

幸い、後ろの組はまだ

来ないようだ。

 

私はティーグランドの手前にある

茂みへと歩を進める。

 

汗拭き用のタオルを掴み

茂みの中で行動する。

 

ODSだ。

 

まさかこの年になって

ODSを発動するとは。

 

一緒に廻っているメンバーも

きっと笑ってるだろう。

 

でも仕方がない。

 

私は行動を終えると

汗拭き用タオルで

丹念に始末をする。

 

落ちている枯葉で痕跡を

隠す。

 

何事も無かったかのように

ティーグランドに立つ私を

数十匹のハエがまとわりついた。

 

ハエにはこの匂いは隠せなかったか。

 

 

 

ODS。

 

私はそう呼んでいる。

 

Out Door Shit

 

つまり

 

ノグソノコトネ

 

合掌

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