376発目 そうにしか見えない話。


imagine

ジョンレノンの名曲といえば

さまざまな人がカバーしている

あの曲だろう。

 

そう。

 

Imagineだ。

 

この曲は彼のアルバムの

タイトルチューンでもある。

 

英国史上最高のシングル曲は?

 

というアンケートに対し

ボヘミアンラプソディに次ぐ

第2位を獲得している。

 

タイトルは実は彼の奥様でもある

ヨーコ・オノの詩集『グレープフルーツ』

の中にある『Imagine(想像しなさい)』から

拝借したと彼は答えている。

 

youtubeなどでこの曲を検索すると

歌い出しの部分で彼はヨーコと

二人で並んで立っている。

 

ピアノのイントロが始まり

ささやくように彼が歌いだすのを

となりでヨーコが見つめているシーンだ。

 

この曲を聴くと宗教や

政治や戦争などで

人々が憎しみ合ったりするのが

如何に無意味なことであるのかを

思い知らされる。

 

しかも彼は歌詞の中で

 

『天国は存在しない』

 

と歌っている。

 

 

私はこの名曲を父親に教わった。

 

だからと言うわけではないが

私も息子にこの曲を教えた。

 

昔と違って今は

youtubeで動画を見せれば

ことは足りる。

 

私は息子を呼び寄せ

ソファーに座らせ、

 

『これがお父さんが思う

世界一の名曲だよ。』

 

と動画を見せた。

 

 

息子はフンフンフンと

メロディーをなぞりながら

体を揺すりリズムを取る。

 

何も言わずに耳を

傾けている。

 

私は息子の感想が聞きたくて

我慢できずに尋ねてしまう。

 

『どうだ?』

 

彼は私を振り返り

こう言った。

 

『お父さん。この横におる人は

なんで女に変装しとると?』

 

 

き、君はヨーコ・オノを、

女装した男だと!?

そう思うのかい?

 

『うん、カッコいい曲やね。

お父さんピアノで弾いてね。』

 

そう言って彼は立ち上がった。

 

私にはもうヨーコ・オノが

女装した男性にしか見えない。

 

息子よ。

 

なんてことを言ってくれたんだい。

 

ソウゾウシテゴラン

 

合掌

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