66発目 ツバの話。


舞台IMG_1606
『わし、雨降りの好かぁん』
とは、一反木綿の名言だ。
彼は濡れると体が重くなり、鬼太郎たちに
着いていけなくなるからだ。

確かに、濡れるのは嫌だという人のほうが
多いだろう。
しかし、私は体が濡れること自体は
そんなにイヤではない。
時間が経てば乾くし、拭けばいいだけのことだ。

ただし、メガネが濡れるのだけは
まっぴらごめんだ。
私は極度の近眼で、しかも乱視もひどい。
メガネが濡れると全く見えない。
雨降りで困るのはこの一点だ。

8月で二歳になる娘は、私に懐いている。
ソファーに座っていると、向こうから走ってきて
向かい合わせになるように膝の上に座る。

まるで恋人同士のようだなと
思いながら、一生懸命話かけてくる娘に
向き合う。

昨晩も、いつものように向き合っていた。
最近覚えた日本語で一生懸命に話かけてくる。

でも、ツバが飛ぶ、そしてメガネにかかる。
拭いても拭いても、ツバが飛んでくる。

『いっちゃん、ツバかけんで』
と懇願しても、彼女には通じない。

『わし、ツバ降りの好かぁん』
と言ってみたが、やはり効果なしだ。

娘よ、大人になるまでにそれ
直したほうがいいぞ。

デモ ダイスキ

合掌

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