今夜の札幌は月がはっきりと
見えている。
月の明かりが、
雪をまとった街を
隅々まで照らしている。
夜空を見上げ、
視界の端に
その月をとらえると、
凍った吐息が
風に流れる。
今、
この同じ夜空を
いったい何人の人々が
見上げているのだろう。
月の光。
月光。
月光と言えば
ベートーヴェンだ
ショパンではなく。
ピアノソナタ第14番第1楽章
日本語では”嬰ハ短調”と
表記される。
C シャープ マイナー のことだ。
この悲しげな旋律を聞くと
音楽ってこういうもんだよな。
と思ってしまう。
この『月光』というタイトルは
彼がつけたタイトルではない。
彼の死後、1832年に
ややこしい名前の人が
(詳しくは知らない。)
『まるでルツェルン湖の
月光の波に揺らぐ小船のよう』
とコメントした事に
由来している。
昨年末に開催された
競艇賞金王決定戦。
最終12レースを観ていて
思ったんだ。
この曲はまるで
平和島競艇場の
月光に浮かぶ
ハズレ舟券のようだと。
今夜はこんな名曲を聴きながら
ウィスキーを飲もう。
オチ?
ナイヨ
合掌