高校のときの友人でおばあちゃんと同居してる子がいた。
土曜の昼過ぎから彼の家でマージャンをしたことがあるのだが
3時くらいからおばあちゃんが1階の雨戸を閉め始めた。
何かあるのかと、友人に尋ねると
『閉め終わる頃には、あたりは暗くなってちょうど良い』
と言うのだ。
年を重ねると動作がゆっくりになるとも付け加えた。
休憩しようとマージャンを中断し、別の友人が
トイレに行こうと1階に下りた。
叫び声がし、バタバタと2階へ戻ってきた。
彼の家は和式便所だが、通常扉を開けると
便器は向こうをむいて設置されているので
もし、誰かが入っていた場合、その人のお尻を
もろに見てしまうことになる。
ところが、おばあちゃんは逆向きに座っていたというのだ。
『時々間違うみたい』
友人は説明を加える。
なるほど。同居しているだけあって、非常に
落ち着いた対応だ。
やがて、お茶を差し入れにおばあちゃんが2階へあがってきて
みんなに挨拶をした後、小声で、消え入るような
それこそ内緒話をするように、友人の耳元で
『ゴキブリホイホイを冷蔵庫の下に仕掛けたから』
と言った。
ばあちゃん、なんでそんな小さい声で、
と咎めるように友人が声を出すと
『シッ!聞かれるよ』
ダレニ?
合掌
Niceな場ぁちゃん(笑)アバウトすぎる(笑)