41発目 上下の話。


舞台IMG_1606
201.05.16

アルファロメオという車がある。
その中でも1960年に追加で投入されたSSや
SZというシリーズは
その名のとおり(Sprint SpecialeとSprint Zagatoの略)
Sprint、つまり完全にサーキットでの走りを視野に入れて
開発された車だ。
レース用ということに割り切っているためトランスミッションに
ニュートラルからローギアへのシンクロが無い。
ローギアはスタート時にしか使用しないという理由からだ。

で、どうするかというと一度セカンドに入れてから
ローに入れるという面倒な作業が必要になる。

これを知らずに乗ると『ギャギャ』といういやな音で
ギアが引っかかった感じになる。

アルファロメオを愛してこれに乗る人たちのことを
アルフィスタと呼ぶが、ギアの入れ方を失敗すると
仲間からアルフィスタと呼んでもらえなくなる。

同じ車を好き同士でも上下関係を保とうとする
人間の嫌な部分だ。

『今日までのあらゆる社会の歴史は
階級闘争の歴史である、
今日までのあらゆる階級闘争の歴史は
敗北の歴史である』

この言葉のとおり、上下関係なんて全く無意味だ。

先日近所の小学生が、クラスで一番の権力者は
医者の息子で、その次は親が部長だと言っていた。

親のタイトルで小学生の身分が決まるのかと
驚きとともに、慄いた。

さて私のタイトルは支店長だが
もはやこのタイトルはニックネームに近い。

いずれ息子がクラスでの下層階級にならぬよう
今は精進すべきなのか。

マルクスの共産主義宣言は
小学生には通用しないということだ。

しかし仕事中にFBをやっているようじゃ
息子の下層階級も決まったも同然だな。

ザンネン

合掌

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