255発目 程度の低い店員の話。


ライナーノーツ

札幌市西区の発寒という町に

大型のショッピングセンターがある。

 

発寒は『はっさむ』と読む。

 

ショッピングセンターには

洋服や日用雑貨、文具に本、

フードコートとゲームセンターがあり

子供と買い物に行くのなら

一箇所ですべてが揃うので

重宝している。

 

日曜日、娘を連れて買い物に行った。

散髪もしたかったし、ワイシャツも

買いたかった。

 

カットの間、娘はじっといい子で

待っててくれたのでご褒美に

アイスを振舞おうとフードコートへ

向かった。

 

とあるアイスクリームショップは

全国にある有名店で、

それこそ、どの大型ショッピングセンター

にも出店している。

漢字で書くと『参拾壱』だ。

 

娘の好物は青いヤツとピンクのヤツだ。

 

いつも同じものを頼む。

 

注文して品物が出て来るまで

まだかな、まだかなと

楽しそうに待っている。

 

番号札を渡されて

レジから少し離れた場所で

商品が出てくるのを待つ。

 

私の後に注文した人たちが

次々に商品を受け取り

その場を去っていく。

 

おかしいと感じたのは

私の後に注文した人が

6人目に達したときだ。

 

私は痺れを切らしかけた娘を

もう一度なだめ

『もうすぐだから、ちょっと待ってね』

と説得した。

 

その足でレジに向かい

店員に尋ねた。

『さっきから、私より後に

注文した人に商品を渡しているが

私が注文したものはそんなに

時間がかかるほど特殊なのかい?』

 

店員は番号札を見せてくれと

言った後、『少々お待ち下さい』

と奥へ行った。

 

奥といっても、店内は丸見えなので

店員たちの動きも丸見えだ。

 

隅っこのほうで若い女性店員が

ひそひそと話している。

 

一人のベテランっぽい人が

ゴミ箱の中から紙切れを

出して笑っている。

 

その紙を受け取ったもう一人の

店員が慌てて商品をカップに詰め

お待たせしましたと、笑顔も謝罪も

なにもなく持ってきた。

 

温厚な私はさすがにカッと来た。

『さっき、ゴミ箱から伝票を拾っているのが

見えたぞ。忘れてたのだろう?

私がまだですか?と尋ねなかったら

ずっと出てこなかったんじゃないか?』

 

そこで初めて店員は謝罪の言葉を

口にした。

『申し訳ありません』

 

私はなんて程度の低い店員なのだと

憤りを隠せない。

『謝罪の言葉が真っ先に

出てこないのは謝罪する気が

ないからだろう?』

 

店員は何も答えない。

 

『さんざん待たされた

この子に心から謝罪しろ』

 

私は自分の娘を指差した。

 

店員は子供に

『お待たせしてすみません』

と言った。

 

娘は一言

『いいよ、別に。許す。』

と、言い放った。

 

なんだよ。

俺より大人な対応。

 

自宅に帰り、ことの一部始終を

女房に伝えた。

 

女房は一言

『髪の毛をカットしたから

カッとなったのね』

 

なんだか釈然としない休日だった。

 

ケッキョクダジャレ

合掌

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