660発目 痛い話。



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山梨への日帰り出張を終え、ようやく最後の乗換えを終えたときだった。 地下鉄中山駅には出発を待つ列車がすでに到着していた。地下鉄グリーンラインだ。

 

私はガラ空きの車内で、出入り口に近い座席を確保し、腰を下ろしてホッと一息ついた。 発車時刻が近づくにつれ車内には人が増えてきたが、まだまだ満員というほどではない。むしろガラ空きに近い。まばらだ。

 

列車後部の出入り口から一人の青年が乗り込んできた。私の位置からだと左後方だ。

 

「クソッ!クソッ!何だアイツ!何だアイツ!」

 

何やらご立腹のようだ。

 

閉じている方のドアの前に立ち、おもむろにガラスを殴った。 ドンっという大きな音が出たので乗客たちは青年の方を見た。

 

青年は乗客たちには背を向けた格好なので、見られていることには気がついてない。

 

「あいつめ!あいつめ!絶対許さない!」 ドンッ!

 

ほぼ全ての乗客が 「ああ、かかわらない方がいいタイプの男だ」 と判断したのだろう。 知らん振りをした。

 

青年はそのうち椅子に腰かけ、今度は足元をかかとで何度も蹴った。そのたびにガシャンガシャンと不快な音がする。

 

文句の一つも言いたくなったが、やめておこう。相手は少し、いや、かなり痛い奴だ。

 

私の右後方の入り口から割と大柄な男性が入って来た。男性は私の前に立ち、つり革を手にしたが、すぐに青年に気がついた。 それもそうだ、あんなに大きな音を出してるし大声で叫んでるから。

 

「ナイフだ、ナイフを持って行くしかねえ。」

 

青年は尚も毒を吐き続けている。 大柄な男性はそんな青年を首をひねって肩越しに、じっと見ている。

 

あなた、そんなに見てて、もし目が合ったらややこしいですよ。とアドバイスしたくなるほど大柄な男性は青年を見つめていた。

 

ぽつりと大柄な男性が声を漏らした。

 

「うわ~。」

 

それは私にしか聞こえないくらいの小さなつぶやきだった。

 

私は心の中で相槌を打った。

 

『ね?ね? ヤバイでしょ? あいつ危ないよ。 見ない方がいいよ』と。

 

大柄な男性を見上げている私の視線を感じたのか、男性は私を見下ろした。そのため、私と目が合った。

 

・・・あ、何か話しかけて来るかな?・・・

 

予感めいたものを感じた。男性はゆっくりと口を開き

 

「いや~ん。怖~い。 何あれ~。ドン引き~」

 

と言った。

 

お前もかい!

 

地下鉄グリーンラインは痛い奴ばっかりかい!

 

コワイコワイ

 

合掌



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