277発目 絶対ある話。



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絶対





一事が万事というが

その人こそがそうだと思う。

 

その人は、かつては私の会社の

同僚で現在は退職し、一足早い

隠遁生活を福岡の端っこにある

パチンコ屋ですごしている。

 

 

公私にわたりいい加減な人で、

何かを最後までやり遂げたことがない。

 

よくよく話を聞くと高校では留年し

大学を中退しているので

生まれつきのいい加減な人なのだ。

仕事の成績は悪く、

暇さえあればパチンコに行き

負け続け、いつもお金が無い人だった。

確率は低いが100%負けることの無い

パチンコでさえ彼は100%負けていた。

 

そんな彼にも恋をする権利は

人並みにあるのだろう。

私が知り合ったときは既婚者で

住まいも持ち家だった。

 

しかしその持ち家も、設計ミスで

駐車場が掘り車庫になっているのだが

幅があまりにも狭く、近所からは

『オープンカー専用』と

揶揄される代物だった。

幅が狭くてドアが開かないのだ。

 

その自宅を賃貸に出したいと

申し出があった。

私は現場を確認し、駐車場に

実際自動車を入れてみて

彼にこう告げた。

 

『やっぱり、ぎりぎり車は

入るけどドアが開けられんね。』

 

『でもさヤマちゃん、自転車なら

入れるよね?』

 

『自転車は入るけどね、

この車庫は自転車専用です。

って言い切ると、じゃあ、車は?

って聞かれるよ、絶対。』

 

ぜったい【絶対】
他に対立するものがないこと。
どんな場合においても、その事が
成立すること。

 

彼はいつになく真剣な顔つきで

私のアドバイスに対し

こう言い返してきた。

 

『ヤマちゃんの言うことは

もっともだと思うけどさ。

この世に絶対は無いんだよ。』

 

私は少々カチンと来たので

 

『いいや、このケースに関しては

絶対はあるよ。

あなたがそのうち、成績が

悪くて退職する確率と同じくらい。』

 

と言い返した。

 

彼はハハハと力なく笑い、

ヤマちゃんは口が悪いなぁと

頭をポリポリかきながら

結局結論を出さなかった。

 

2週間後、彼は部長に呼ばれ

依願退職を受け入れた。

 

机の荷物を片付け

出て行くときに私のそばに

寄ってきてヘラヘラと笑いながら

 

『ヤマちゃん。驚いたよ。

絶対ってあるんだね』

 

と力なく笑った。

 

私は笑うに笑えなかったが

もう一言付け加えた。

 

『退職金でパチンコに行っても

増えないよ。お金がなくなるよ。

絶対!

 

数ヵ月後、駅の近くで彼に会った。

 

彼はあの頃の笑顔のまま

私に近寄りこう言った。

 

『いやあ、ヤマちゃん久しぶり。

ホント、絶対ってあるんだね。』

 

パチンコイッタンカイ!

 

合掌

 

補足;誰のことだろうと思った方はこちら↓

こいつ



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