165発目 石の話


ライナーノーツ

私は石

自分の意思では動けない。
自分の意思では動かない。

私は石

道に転がり、誰かの足で
蹴飛ばされる存在。

川原に転がり、誰かの手で
川面に投げられる存在。

私は石

動けと念じても
動けと恫喝しても
動けない、動かない。

私は石
日曜日の石。

『掃除機かけるのに邪魔だから
そこから動いてよ』

私は石

奥様の言葉でのみ
動く。

ミガケバヒカル?

合掌

“165発目 石の話” への2件の返信

  1. 自ら光らない石も
    光るもののそばで光を受けて光る

    好きな詩人さんの石の詩を思い出しました。

    石ならイイね、濡れ落ち葉とか粗大ゴミとか、言われるよりずーっとイイ!

しんちゃん へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

*