393発目 稍の話。


イカリング

やや【稍】
程度に多少の違いが
見られることを表す語。

 

 

この言葉に漢字があったことが

そもそも驚きなのだが

日常会話で『やや』って

使うことはそんなにないよね?

 

『注文の品がすぐに

テーブルに運ばれてくることが

売りのレストランで

実際に注文したら

ややあって運ばれてきた。』

 

なんて言わないだろ?

 

この言葉は文章で表現するときに

使われる言葉なのかな?

 

ところで、注文してから

テーブルに商品を持ってくるまでの

時間が業界一短いことを

売りとしているファミレスといえば

例のあれだろ?

 

イタリアンの。

ぱっと、ホニャラララ~の。

 

ま、店名は出さないが

察してくれ。

 

スピードは最大のサービス

 

とはよく言ったもので、

このレストランは、注文してから

持ってくるまでが本当に早い。

 

以前、博多にいた頃に

打合せでつれて行ってもらった

のが最初だった。

 

誰に?

 

あの口の周りに

イカリングがついた人だよ。

(イカリングはこちらを参照
iCaring World Times)

 

彼は、安いし早い割りに

意外とうまいから!と

私をそこへいざなったんだ。

 

まあ、驚いたね。

 

注文するやろ?

ほんで、ドリンクバーに

飲み物を注ぎに行くやろ?

テーブルに戻るやろ?

 

もう来てる!!

 

ひょっとしたら、厨房に

モニターが仕掛けてあって

入ってきた瞬間に、その客の

表情や仕草で何を頼むか

予測して注文が入る前に

作り始めてるんじゃないか?

 

ってくらいに早い。

 

『ああ、あのイカリングは

きっとランチ日替わりを

頼むぞ。おいコンロに

火をつけろ!』

 

てな具合だ。

 

食事も終え、ゆっくりと

今後の方針について

イカリングと話し合いを

していたところ、トイレに

行きたくなった。

 

この店舗はオフィスビルの1階に

位置しているため店内に

トイレはなく、ビルの中の

共用トイレを使う事に

なっていた。

 

メインの出入り口でなく、

ビルのエントランスに

直接、行き来できる

ドアがあったので

そちらからトイレを目指す。

 

だが、鍵がかかっているのか

ドアが開かない。

 

ふと、ドアのガラス面に目をやると

張り紙がしてあった。

 

『ドアが開きにくくなってます。

やや力を入れて押してください。』

 

なんと!

 

こういうトコで使うのか!

 

やや、勉強になったぞ。

 

さあ、打合せも終わり

そろそろ失礼しようかと

席を立ったとき

驚愕の事実を目の当たりにした。

 

レジに行列が出来ているのだ。

 

 

ずら~~~っと。

 

出入り口からはみだす勢いで

 

ずら~~~っと。

 

スピードは最大の何だっけ?

 

結局、早いことが売りの

このレストランで、一番時間を

食ったのが会計だった。

 

もうね、払わずに逃げようかと

思ったよ。

 

いや、あの時は逃げたんだっけ?

 

真相は闇の中。

 

ヤヤキャクショクシマシタ

 

合掌

 

お詫び:
文中にファミリーレストランのことを
ファミレスと略してしまって
ごめんなさい。

 

 

 

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