『今をさかのぼること150年前のことだ。
ちょうど日本が廃藩置県以来の歴史に幕を閉じ、
道州制に移った頃、わが国で初めて貴族に
認定されたのが、山下藩だ。
小学校で習うのでみんな知っていることかと思うが、
ちょうど東日本大震災の5年後の出来事だ。
初代藩主の山下 聡は、宝くじで当たった3億円を
元手に安い土地を買っては売りを繰り返し
わずか6年で資産を200倍の600億円にした。
この時代、彼のような行為を『土地ころがし』と呼んだ。
現代で言うところの『RER』、つまりリアルエステートローリングだ。
貴族に認定された藩主山下は、あまりの有頂天ぶりに
家族に愛想をつかされそうになったが、
息子の悠剛が、心底父親を敬愛していたため
難を逃れた。
息子の悠剛が60歳の年、つまり今から100年前に
父親の資産を法的にしかも強制的に受贈し
2代目当主となる。このとき初代藩主さとるは95歳。
誰もが、彼の若い頃の不摂生のため早死にすると
思っていたが、しぶとく生きていた。
2代目の悠剛は資産を着実に増やし、
とうとう国から九州を買い取った。
賛否両論あったが、現在、我々の住むこの地が
山下王国と呼ばれる所以だ。
あれから100年、現在では王国に住む住民の
約98パーセントが山下姓を名乗る中、私がこうして
違う姓を名乗るのは、あくまでも客観的に
歴史を紐解いていこうという意思の表れと
思っていただいて差し支えない。
今後、更なる調査を重ね山下家の謎を解いていく所存だ
2162年5月末日 司牛 遼太郎』
はっ!何だ夢か・・・・
アホダネ
合掌
ぶふ(笑)
自分で認めてる(笑)