首折り男のための協奏曲


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さて、久しぶりの伊坂小説だが
相変わらずの回りくどさと
どれもが伏線に思える書き方で
読んでいて疲れる。

この”疲れる”は決して
否定的な意味でなく
むしろほめ言葉と捉えて貰いたい。

今回は短編集なのだが
その一つ一つが少しだが
繋がっている内容になっている。

首折り男の周辺
では首の骨を折る殺人事件が
あちらこちらで発生し
犯人が捕まっていない。

一体誰なんだろう?
という話だが、一貫して
ほかのすべての短編に
この首折り男が絡んでくる。

殺し屋の話なのかと
思っていたところ
いつの間にか黒澤の話に
変わっている。

伊坂幸太郎のファンなら
黒澤と聞くと、あぁ、あいつか。
となるのだが、今作が
初めての伊坂小説という
方々のために簡単に説明しよう。

黒澤とは、初期の伊坂作品に
登場して以来、ことあるごとに
出てくる作中のキャラクターで
本業は泥棒、主に空き巣が専門だ。

仕事を果たしたら、手紙を書き
そこに置いていく。
このようにして盗みに入りましたよ。
と書き記して置いていくことが
仕事に対する美学になっている。

この、黒澤は本業を隠すために
探偵業をやり始めたようだ。

何作か前に登場した時は
探偵の仕事をやりながら
空き巣を働いていた。

ともあれ、この黒澤が
登場したからには
面白くならないはずはない。

最終的には合コンの話に
なるので、私の作品の
193発目から195発目
?教え諭す話
と併せて読んでいただければ
更に面白いだろう。

寒くて外出するのが
嫌な人々はアマゾンで購入して
家の中で読むがいい。

オモシロカッタ

合掌


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