祝!180発目 沖縄タイムの話


ライナーノーツ

以前、63発目で書いた沖縄旅行のとき
こんな出来事もあった。

(その時の話はこちらを→63発目)

その時は恩納村という田舎に
宿泊したため、周囲には何もなく
タクシーで数千円ほど離れた繁華街まで
行かなければスナックもなければ
ホステスにすら会えない。
当たり前だが。

おい、どうするよ?
タクシー割り勘で行くか?

仲間内で相談した結果、割り勘で
行くことになった。
そうまでして女の子と飲みたいのか?
と言われそうだが、その頃の我々は
その質問に対して”yes”しか答えを
持ってなかった。

タクシーの運転手に聞いてみると
ここが割と若い子がそろっていて
いいですよ。とのことなので
じゃ、そこに行くかと簡単に決めてしまった。

沖縄という街は日本の他の街に比べると
飲み始める時間が遅い。
そのかわり朝まで飲むそうだ。

そんなことも知らずに我々は
9時くらいにスナックに行ってしまった。
ドアを開けるとママが一人、カウンターで
携帯電話をいじっている。

4人だけどいいかな?

あらぁ、いらっしゃい。
女の子もすぐ来ますから。

システムは90分で5,000円です。
けど初めてのお客さんなので
2時間5,000円でいいですよ。

おお、安いじゃないの。
よっしゃよっしゃ。ここにしよう。

しかし、9時出勤の女の子たちは
誰一人現れない。
やがて9時半も過ぎようかというときに
一人の女の子が現れた。
ママは遅刻を咎めるどころか
早かったわね、くらいの勢いだ。

席に着いたホステスは悪びれる風もなく
『これが沖縄タイムだ』
と、のたまう。

やがて10時近くになり9時出勤の
女の子たちが現れ出した。
女の子たちは一様に沖縄タイムのことを
持ち出す。
高校の頃は先生も遅刻していたので
遅刻で起こられたことはないそうだ。
なんて街だ!

ともあれ楽しい時間を過ごした我々に
ママが近づいてきてこう言った。

『お時間ですがどうされます?』

時計を見ると11時ちょうどだった。

こういう時は沖縄タイムじゃないのね。

キッチリシテル

合掌

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