178発目 占いのババアの話。



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ライナーノーツ





今年、世界で最も注目されている学問とは 統計学だ。
ある雑誌では最もセクシーな職業の 1位に
ビッグデータを駆使する、つまり 統計学のスペシャリスト
を挙げている。

彼らは一様にデータサイエンティストと 呼ばれ、
数が少ないため世界中で引っ張りだこ らしい。

統計学というと馴染みが薄いので 一般の人々は
敬遠しがちだが、 占星術や気学などは統計学だ。

三碧木星とか四緑土星とか 私はあまり詳しくないが
生年月日とその時にどんな星が 頭上にあったかで
その人の運命を占う 例のあれだ。

私は就職してからずっと営業マンなので
ゲンを担いで占い(売らない)は信用しない。
ところが、宇宙の神秘のリズムと 我々のバイオリズムに
関しては否定する 材料を持ち合わせないため信じている。

中学2年の時だ。 私はバレー部に所属していた。
その時の先輩で私に占星術のすごさを
やたらとアピールしてくる人がいた。

私はその人に連れられて小倉の 街中にある
占い師が集まる一角へと 同行した。

二人は小部屋に通され、しばらく 待たされた。
その間も先輩は興奮していて
『ヤマシタ、この人はすごいらしいからな』 と、
まだ会ったことのない人を称賛している。

その時点で胡散臭いとは思ってたが
先輩があまりにも強く勧めるし 私もその時点では
少しだけだが 占星術に興味も湧いていた。

しばらくすると占い師がやってきた。
普通のババアだ。
A4サイズの紙を取り出してこちらに寄越す。

『太線で囲んだところはすべて記入してください。』

見ると、名前、住所、血液型、生年月日、
などなど 個人情報を根こそぎ持っていかれるほどの
詳細情報を記入させられている。

記入が終わり紙を差し出した先輩は
わくわくした顔で答えを待った。

占いのババアは目を閉じて少し上を向き
手に持った何かをジャランとならして
先輩をにらみつけた。

几帳面できれい好きですね。
A型の人特有の几帳面さがあります。

ん?

おい!ババア。
それじゃあ血液型占い じゃねぇか。

そう言おうとしたが私は先を促した。

それで?

占いのババアはチラと私の方をみると
もう一度先輩に視線を戻しこう言った。

何に悩んでますか?

先輩は占いのババアを見つめなおし
こう言った。

『先生、僕はその割には部屋は汚いし
整理整頓が苦手なのです。』

『どうやらそのようね。
A型の典型とは言いましたがあなたの 持つ星は
こだわりの几帳面さで 一般的な人とは違うのよ。
そう、あなたは特別な存在なの。』

え~っと。 じゃあ、さっき言った
『A型の人特有の』うんぬんかんぬんは 一体、
何だったの?

ところが先輩は深くお辞儀をし
『あざーーっす』というと それからいくつか
質疑を繰り返し 完全にその占いババアを信じてしまった。

ヤマシタはいいのか?

そう聞く先輩に軽くうなずいて
私はそろそろ帰りましょうと 占いの部屋を出た。

部屋を出てからの先輩は上機嫌で
『あの先生、すげぇな』 と興奮が冷めない。

私はいくつかの疑問を残したまま
その日は帰路に着いた。

ツヅク

合掌



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くりんくりんしてみてん


小倉のマツエクサロンミック【Mic】
小倉のマツエクサロンミック【Mic】

“178発目 占いのババアの話。” への1件の返信

  1. 占いなんぞは信用していないからな~…私(笑)血液型も他に何千人おるやん?とか〇月生まれは〇〇〇〇〇……とかでも、他に何千何万人いんのに?って感じ。生年月日やらをミックスしたとこで世界に一人の確率高い?とはぜ~…んぜん当たる気がしない(笑)

    だが、元旦だけは、何故か御神籤には、ほんの少し期待して引くけど
    見たら見たで(あ、そう)で終わる。

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