447発目 いちいち癇に障る話。



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ライナーノーツ







ごくごく一般的なレストランで1人、昼食を摂ろうとドアを開けた。 いらっしゃいませ~、お好きなお席にどうぞ!と言われる。 なるほど、店内はさほど混みあってない。

 

『ご注文が決まりましたら、こちらでお呼び下さい。』

 

少し年配の女性店員が私にボタンを指差しながら言った。私は確認のため

 

『このボタンを押せばいいのですね?』

 

と言った。 女性は満面の笑みで

 

『はい、こちらの呼び鈴でお呼び下さい。』

 

え?

 

あれ?

 

わざわざ『ボタン』を『呼び鈴』って言い換えた? あれ?

 

まあいいかと、私は何を食べようか決めようと椅子に座る。テーブルを見ると前の客がこぼして行ったと見られる何かしらの液体がこぼれていた。 私はこういうのは許せない性質である。テーブルの上にはペーパーナプキンがない。 仕方なくボタンを、いや呼び鈴を押した。

 

すぐに先ほどの女性が近寄ってくる。 私はテーブルの上の濡れたところを指差し

 

『コレを拭きたいからペーパーナプキンをいただけますか?』

 

と申し出た。 女性はあらあらすみませんと言い 一旦、厨房の奥へ引っ込んだ。 ほどなく戻ってきて私に布切れを渡しながらこう言った。

 

『はい、すみません、台拭きです。』

 

まただ。 またわざわざ『台拭き』と言いなおした。 私の怒りはほぼMAXになった。そもそもテーブルを拭くのは客である私ではなく店員のお前だろ?と言いたかった。しかも俺の言葉を2回も言い換えた。これはかなり失礼だぞ、と。 だが私は我慢した。 持って来る料理に腹いせでタンでも吐かれたらたまったもんじゃないからな。

まあいい。おい、女店員、俺の寛大さに感謝しろよ!と心の中でつぶやく。 さて、何を食べようかなと、テーブルを拭き終え、ふと見るとメニューがない。 もぉう! 何で一から十まで言わないかんかねぇ。 腹立たしさを押さえつつボタン、いや呼び鈴を押す。

ふと、頭の中にひらめいたものがあった。

 

『日本語に直してる?』

 

そうだ、きっとそうに違いない。 ボタン→呼び鈴  ペーパーナプキン→台拭き。

そうか。そういうことだな。種が分かればもう俺の勝ちだ。ばばあ、さあ来い。

 

『は~い』

 

とこちらの気も知らずに暢気な声で先ほどのばばあが近づいてくる。 もはや『女性』や『女店員』などと気を使うことはやめた。あいつは『ばばあ』だ。 『ばばあ』で十分だ。

私は余裕の表情でこう言った。

 

『お品書きがありませんけど』

 

『あらあら、すみませんね、何から何まで。すぐお持ちします。』

 

ふっふっふ。どうだばばあ。 メニューって言うと思っただろ? もうお前の手の内は分かったんだよ。見たか? どうやら勝つのは俺のほうみたいだな。

 

ほどなくばばあが『お品書き』を持って現れた。

 

『はい、お待たせしました。こちらメニューです。』

 

メニューかい!

 

こっちはカタカナかい!

 

あったま来た。 ことごとく俺のセリフを訂正するつもりだな。 よ~っし。そっちがその気ならこっちにも作戦はあるぞ。 もうねこうなったらね、食べたくないけど別の言い方に出来ないヤツを頼んでやる。

 

『すみません、このラザニアをください。』

 

『申し訳ございません、お客様。 本日はもうラザニアは終了しておりまして。 よろしければこちらのドリアなどいかがですか?』

 

くっ。 そう来たか。 それは想定してなかったぞ。 なんだか負けた気分だぞ。 いや、どこかに逆転のチャンスはあるはずだ。 サトル落ち着け。 機が熟すのを待つんだ。 私は仕方なくばばあオススメのドリアを頼んだ。 届けられたのは何の変哲もないドリアだった。 それを食べながら私は逆転のチャンスを待とうとした。 しかし、よく考えると熱くなってるのは俺だけか? なんだか馬鹿馬鹿しい勝負だな。 そう気付いた私は、ばばあとの勝負を放棄し昼食を摂ることに集中した。

 

食べ終わりレジに向かう。 伝票をばばあに差し出す。 その時、私の頭に一筋の光が差し込んだ。 光というか疑惑だ。 あのばばあもしかしてラザニアの代金を請求してくるんじゃないだろうな? そんなはずがないと何故言い切れる? あのばばあならやりかねない。 私はお金を払った後に確認しようとばばあに申し出た。

 

『すみません。レシートをください。』

 

『はい。こちら領収書です。』

 

マケタ

 

合掌



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