249発目 手先の器用なカンの話。



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とうがらし





こそこそと隠れてタバコを吸うのは

中学生の特権だ。

 

私の通っていた中学では

定期的に持ち物検査をされるので

トイレの個室に各自のタバコは

隠していた。

 

セブンスターは誰々、マイルドセブンは

誰々、ショートホープは誰々、という具合に

名前は書かずとも誰がどのタバコと

言うのは全員が把握していた。

 

その日のも、ヒロと二人で

授業を抜け出して便所にタバコを

吸いに行った。

 

ヒロが吸っていたのはマイルドセブンだ。

当時のパッケージはセブンスターと

よく似たパッケージで今思えば

誰かと間違われたのだろう。

 

ヒロがタバコに火をつけようとしたら

全然、吸い込めない。

あれ、おかしいな?と

タバコをよく見たらフィルターのところに

セロテープを貼ってあり

吸い込めないように細工していた。

 

『誰か?こんな手のこんだいたずら

するのは。カンやないんか?』

ヒロは腹を立てるわけでもなく

あきれた感じでそのタバコを

私に見せた。

 

『ははは、暇人やのう』

私もそれをみながら笑った。

 

『お、一本だけ無事なヤツがある』

 

と、ヒロがその一本を口に

くわえ火をつけた。

 

パーーーーン!

 

そのタバコには爆竹が仕込んであった。

 

右手の人差し指と中指をやけどし

前髪のほとんどを燃やされたヒロは

さすがに激怒した。

 

昼休みに犯人探しが始まった。

 

トイレにタバコを吸いに集まった

奴等に聞いて回った。

 

一人の容疑者が浮上した。

カンだ!

 

ヒロは私に

『サトル、やっぱりカンやった。

ちょっと、誰かカン呼んで来い!』

 

しばらくしてカンが笑いながら

やってきた。

 

ごめんごめん、サトルのセブンスターと

間違った、と言い訳した。

許してくれとも言った。

 

そして謝りながらタバコを差し出し

『これで許してくれ』と言った。

 

差し出されたタバコを口にくわえたヒロに

うやうやしく火をつけるカン。

 

『ぎゃーーーーーー!』

 

ぺっぺっぺと吐き出すヒロ。

 

見るとタバコの中にトウガラシが

つめてあった。

 

そのあと、カンはこてんぱんに

やられましたとさ。

 

メデタシメデタシ

 

合掌

 



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