160発目 息子の自慢話。


ライナーノーツ

私には5歳の息子がいる。
彼は少し寂しがりのところがある。
私に似たのだろう。

休日の朝のことだ。
私が用を足そうとトイレに行くと
お父さん、ボクも。と
ついてくる。

ダブルでしよう。
と提案してきた。
一つの便器に二人で同時に
用を足す。
奥様が見たら卒倒するだろうな
と思いながらも笑みがこぼれる。

ねぇ、お父さんのちんちん大きいね。

そうだね、君が大きくなったら
ちんちんも大きくなるよ。

と、男同士ならではの会話だ。

朝食を摂り、いつもの公園へと
遊びに行く。
今日はサッカーだ。

幼稚園で同じクラスの女の子が
母親とその公園に来ていた。

母親に、いつもお世話になってますと
挨拶をする。

私の息子が女の子の母親に

『あのね、ゆうごうのお父さんは
ちんちんが大きいんだよ』

母親は驚いた顔をしたあと
チラリと私の股間を見た。

すみません、へんな事言って

それほどでもありませんから。

私は恥ずかしくなったので
帰ることにした。

お先に失礼しますと
別れを告げるときも
母親は私の股間を見た。

それほどでもありませんよ。ホントに。

家路につきながら私は息子に

『あのね、ムスコの自慢を
息子がしたらだめなんだよ』

と諭してみたが
意味は分かってなかった。

ソレホドデモアリマセンカラ

合掌

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