146発目 小さな空間の小さな話。


アメグラ(1)

Bobby Freemanといえば
いわずと知れたアメリカの
ソウルシンガーだ。
(欲しい人はアマゾンで100円なので
上の青字をクリック)
彼が17歳のときに世に放った
名曲 Do You Wanna Dance
誰もが一度は耳にした事のある
ダンスナンバーだろう。

AMERICAN GRAFFITI という
映画で挿入歌に使われてたことでも
有名だ。

graffiti とは日本語で『落書き』の
ことだが、私は少年の頃から
落書きが大好きで
書くものと書く場所があれば
落書きをしていた。

教科書の偉人の写真などは
ほぼすべての人物をリーゼントにし
サングラスをかけさせていた。
正岡子規のリーゼントは
笑えるものであった。

私の通う中学には
その私が嫉妬すら覚えるほどの
doodleがいた。つまり
『落書きするヤツ』だ。

彼の作品で私が最も
感銘を受けたものを
紹介しよう。

トイレの個室に入る。
和式便所だ。
ズボンとパンツを下ろし
その場にしゃがむ。
ちょうどそのときの目の高さに
こう書いている。

『ようきたな、まあ座れ』

私はその下に、小さく
『もう座っとる』と書き足した。

数日後、その個室に
もう一度入ったときの事だ。

正面にこう書いてあった。

『←左』

ん?と思い左を見る。
すると

『→右』

右を見る。

『トイレできょろきょろするんじゃねぇよ』

その下には、無数の
『やられた~』の落書きがあった。

青春だったなぁ。

今では子供が落書きしただけで
激怒するのに。

ドゥユワナダンス?

合掌

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