139発目 間違う話。


舞台IMG_1606

休日を子供と過ごす。
川原に行って散歩をする。

太陽の光を跳ね返す川面を
見ていると、まぶしくて
目を細める。
微笑んでいるような表情になるのは
きっと、幸せを感じているからだろう。

お父さん、海と川の境目はどこ?

と子供が聞いてくる。
今日のお父さんは気分がいいから
君の要望には全て応えるよ。

『海から一番近い橋までが海、
そこから上が川だよ』

私は薀蓄を語る。

お父さん、どうやったら遠くまで
石を投げられる?

今日は気分がいいから
君の要望には全て応えるよ。

私は見本を見せようと
なるべく形の良い石を探す。

ようやく見つけた形の良い石は
触った感じもスベスベで、丁度良い。

右手に石を握り締め振りかぶる。

と、そのとき携帯電話が鳴る。

右手の石と電話を持ち替えて
電話に出る。
奥様からだ。
お昼ごはんまでには帰るよ。
と応えて電話を終える。

子供が早く早くとせがむ。

私は右手に携帯電話を
握り締めて大きく振りかぶる。
投げたあと、左手の石を
ポケットに入れる

ぼちゃん。

私は川原に、膝から崩れ落ちる。

何てことだ。右と左を間違うとは。

ナイスピッチン

合掌

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