夜明けまで眠らない


 

 

タクシードライバーの久我は、深夜に自分を名指しで指名した来た客を乗せた。

 

客は行き先を告げたっきり、黙っている。

 

血の匂いがする、と気がついたが

久我はそれを口にすることはしない。

 

客はフランス語で話しかけてきた。

 

久我はとっさにフランス語で答えそうになったが

ぐっと堪えて分からない振りをした。

 

客は携帯電話を忘れていた。

 

久我はそれを営業所に届ける。

 

久我はかつてアフリカの小国で

傭兵として働いていた。

そのことを隠して働いているのは

過去と決別するためだった。

 

アフリカの小国ではフランス語を

使っていた。

玖珂が元傭兵だとあの客は

知っていたのか?

 

やがてその携帯電話をめぐって

ヤクザに付狙われることになる。

 

一度はその携帯電話を警察に

届けようかとも思ったが

ある女性からの電話で思いとどまる。

 

その女性はあの晩、タクシーに乗せた

客のフィアンセだった。

 

女性によるとあの客も元傭兵で

玖珂と同じ部隊にいたとのことだ。

 

アフリカの小国の外交官を名乗る男が

ヤクザの背後にいることを知った久我は

この問題を真相を探ることで

本当の意味で過去と決別できると

考えた。

 

息の詰まりそうなハードボイルド。

 

大沢作品ならではの描写。

 

この危険を久我はどうやって

切り抜ける?

 

週間大衆で連載されていた小説が

ようやく書籍になって登場だ。

 

絶対読むべきだよ!

 

ちなみに作品中にはとってもエッチな

表現があるので、小さなお子様は

読まない方が良いと思うが、

スケベオヤジはその部分だけでも

読んだ方がいいぞ。

 

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