215発目 勝ったのに負けた話。


ライナーノーツ
いわゆる法的に認められた博打を

三競オートと呼ぶ。

さんけいおーと

と読む。

競輪競馬競艇オートレースの

4つの公営競技だ。

これらは中央と地方に分かれており

地方に関しては市町村が

主催者となっており

収益金の一部は町の運営のために

使われている。

つまり私が久留米で競輪に行き

大勝ちして小倉競輪で

スッたとすると、それは

久留米のお金を小倉に持ってきた

ことになり、北九州市長から

感謝状をもらっても良いほどの

行いということになる。

私の生まれ故郷の小倉は

その競輪発祥の地であり

私はもう数十年も競輪を愛している。

他県の競輪場からせっせと

お金を集めては北九州に

ばら撒いていた。

 

上京して1年目のときのことだ。

競輪の世界で最も大きな大会といえば

年末に行われるkeirin グランプリだろう。

東京都の立川市にある競輪場で

行われた。

私は初めて本場に足を運び

生で観戦しながらお金を賭けた。

選手を直に見ることで各選手の

健康状態や意気込みなどが分かる。

おかげさまで私は手持ちの2万円を

30万に増やすことが出来た。

 

交通費を差し引いても

30万円の純益だ。

さすがに北九州へ持って帰ることは

困難だと決断した。

さあ、このお金どこで使う?

 

私はその足で新宿へ行き

そのあぶく銭でスーツを買うことにした。

 

以前から一度やってみたかった

大人買いというヤツだ。

適当に店を決め、中に入る。

店員が笑顔で近づいてくる。

私はスーツのコーナーで

その店員に、こう言った。

『こっから、ここまで全部』

店員は一瞬驚いたがすぐに

笑顔に戻り愛想よく

『かしこまりました』

と答えた。

こちらにどうぞと

レジに向かう。

私はレジに勢い良く

30万円の束を置く。

『お客様こちら、お会計が
消費税込みで48万5800円に
なります』

 

足りんやん!

 

すみません、これとこれとこれ

やめます。

 

アーハズカシイ

合掌

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