468発目 文明の利器との戦いの話。



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ライナーノーツ

 





便利な世の中になった。

 

人感センサーというものをご存知だろうか。 赤外線のセンサーが温度の変化を感知し、照明のスイッチを入れたり切ったりするものだ。 電気の消し忘れを防ぐことも出来るし、何より電気代の節約になる。 弱点はと言えばLED照明をつけている場合、電球よりもセンサーの寿命の方が短いということくらいだろう。

 

最近の賃貸物件でも玄関やウォークインクローゼット、トイレなどに設置されている。 玄関にあると、例えば1人暮らしでも真っ暗な部屋に帰ってくるよりも、ぱっと明かりが点いて出迎えてくれる分、安心感も増す。

 

賃貸マンションだけでなく、商業施設などでも設置が進んでいる。 そりゃそうだ。 誰も居ないトイレで明かりが煌々とついていると確かに電気代がもったいない。

 

たまに、住宅街を歩いていると誰かのおうちの前で急に明かりが点いて おわ!っとなることがあるが、あれも人感センサー付照明のせいだ。 電気代の節約だけでなく防犯にも一役買っているという訳だ。

 

とても素晴らしい発明ではないか?

 

私が福岡にいた頃の事務所が入っているビルのトイレも人感センサー付照明だった。 以前にこのライナーノーツで書いたことがあるが(16発目 私のトイレが長い理由の話。)、私は人一倍トイレが長い。

 

その日も、朝礼終了後に私は日課であるトイレへと向かった。 ドアを開けトイレに入ると私の入室を歓迎するかのように明かりがぱっと灯った。 そのまま奥にある個室へ向かう。 ズボンとパンツを下ろし、便座に座ると持参した文庫本を広げる。 長い時間、トイレに居るのは座ってから爆弾が落ちてくるまでに時間がかかるからだ。 その間、つまり敵が門まで攻めてくるのを待ち構えている間、私はのんびりと小説を読むのだ。

 

カチリ。

 

人感センサーが反応して、つまり温度の変化を感じなくなってから設定された時間が経過したら自動でスイッチがOFFになる。 私は真っ暗になったトイレで当惑した。 だが、すぐに人感センサーの仕組みを思い出した。

 

赤外線はその感知範囲にある空気中の温度の変化を察知するような仕組みになっている。 つまり、空気中の温度を変化させればもう一度照明が点灯するという訳だ。 私は1人、トイレの個室で体を動かす。

 

カチリ。

 

もう一度、スイッチが入る。 ほっとし、小説を読み続ける。 しばらくすると下腹部に違和感が出てきた。 いつものことだ。 敵が攻めてきやがった。 私は門をぎゅっと閉じる。 さあ来い! 全員、倒してやる、と意気込む。

 

カチリ。

 

んも~う。 私はぎゅっと門を閉じたまま体を左右に揺する。

 

カチリ。

 

明るくなった。 下腹部の違和感は頂点に達していた。 よし! 門を開けろ~! 私は下半身部隊に命令を下す。 門を開けると一気に敵が出てくるぞ!

 

カチリ。

 

んんんんも~~~~う!!!!!!

 

せっかくイイトコだったのに~! 今度はカラダを前後に揺する。 そうしないと敵が枠からはみ出してしまうからだ。

 

カチリ。

 

私はこの密室で一体、何をやってるのだろうか? ようやく事を終え、私は門の周辺を綺麗に拭く。 リモコンのボタンを押し水を流す。 立ち上がりズボンとパンツを履き個室のドアを開ける。

 

入り口脇にある洗面台で手を荒い、ポケットからハンカチを出して手を拭く。

 

カチリ。

 

 

え~~~い、くそ!

 

真っ暗で扉の位置が分からなくなった。 腹いせに踊ってみた。 足を交互に前後左右させながら、ノリノリで踊ってみた。

 

ガチャリ。

 

ドアが開いて別の社員が入ってきた。

驚いた顔で私を見つめ 『ヤマシタさん、何をやってるんですか?』 と尋ねてきた。

 

照れを隠すように 『別に。』 と短く答え私は事務所に戻る。

 

お昼ごろには全ての社員に

 

『ヤマシタが真っ暗なトイレで踊っていた。』

 

と伝えられていた。

 

我が社の情報伝達力は素晴らしいじゃないか!

 

って、言っとる場合か!

 

文明の利器と戦うにはリスクがあるぞ。

 

今日の教訓。

真っ暗なトイレで踊るな。 少し動けばスイッチは入る。

 

ダンスダンスダンス

 

合掌



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