コンビニエンスストアで買い物を済ませ
目的地へと車を向けた。
仕事中に立ち寄るコンビニは
ほとんどがセブンイレブンだ。
レジの横においてある
ドリップ式のコーヒーサーバーが
私のお気に入りだ。
コーヒーが落ちるまでの
わずかな時間を私は
来客をてきぱきとこなす
店員の仕事ぶりを
見て過ごす。
車を走らせてから信号を3つほど
過ぎたあたりだろうか。
赤信号で停まる私の車の
すぐ後ろにつけた車から
一人の男性が降りてきた。
なんだろう?
男性は私の車に近づいてきて
横の窓をコンコンとノックする。
焦り?恐怖?逃げ出したい?
そのどれもがあてはまるほどの
緊張感だった。
恐々と窓を開けた私に
男性はにっこりと笑い
ひそひそ話をするように
こう言った。
チャック開いてますよ。
驚きで次の言葉が見つからなかった私は
かろうじて一つ質問を投げかけた
『どうして分かるんですか!』
どうやら先ほどのコンビニで
チャックが開いてる私を見つけ
親切で言ってくれたらしい。
わざわざ?
そういえば随分と格好つけて
レジの横に立っていたからなぁ。
言わずにおれなかったのだろう。
股間を見るとチャックどころか
そこから白いシャツもはみ出ていた。
う~ん。
それにしても恐かった。
マギラワシイ
合掌
しっかりしろ、息子がなげくぞ(笑)