平日の休み
休日出勤をすると、月内もしくは直近の平日で
振替休日を取得することを
義務付けられる。
これも働き方改革か？
ついこの前までは
「管理職には代休はありません」
などと平気でほざいていたくせに
「休むのも仕事のうちです」
と、のたまう上司を見ると
「アホな大将、敵より怖い」
とか
「バカにつける薬はない」
という言葉が頭に浮かぶ。
幸いそれを口にしないだけの
礼儀は、あるつもりだ。
平日の15時ごろ
せっかく頂戴した平日の休みは
妻と二人でゆったりと
過ごすことが出来た。
子供たちがいると
嫌がるような
キャンプ道具の店にも
行けた。
15時近くなると
自宅の前を小学生たちが
きゃいきゃい言いながら
帰宅する姿が見えだした。
「どれ、出迎えるか。」
私は我が子を出迎えるため
玄関前に立つ。
目の前を通る子供たちが
「なんや、このおっさん
無職か？」
という目で私を見る。
4人組の少女たち
ふと、目の前に現れた
4人の少女が、私の自宅前で
立ち止まった。
聞くつもりはなかったが
彼女たちの会話が
聞こえてきた。
「ねえねえ、カオちゃん
このあと公園で遊ぼう。」
「うん、わかった。
みみちゃんと、はぁちゃんは？」
「うん、いいよ。
はなちゃんちの隣の
公園だよね。」
かおちゃん。
はぁちゃん。
みみちゃん。
はなちゃん。
こ、こいつら
全員、首から上やん！
顔ちゃん。
歯ぁちゃん。
耳ちゃん。
鼻ちゃん。
すると、もう一人女の子が
むこうからやってきた。
おお！
お前の名前は何だ？
口か？目か？
「あ！まゆちゃ～ん」
よっしゃぁ～。
眉ちゃん！
ああ、うれしい！
首から上、コンプリートやん！
最後の登場人物
そこに、もう一人
男の子が近づいてきた。
お前～、期待してるぞ～。
さあ、何だ？
お前の名前は何なんだ？
聞かせてくれよ！
頬か？デコか？
「あ、原くんだぁ。」
「ばいば～い」
腹かぁ
首から下やし。
シカモミョウジ
合掌