横浜駅の地下、改札の近くに金髪の少女が二人立っていた。いわゆるギャルだ。
私の目の前でキョロキョロと不審な動きをする老婆が、ギャル二人に近づいて行った。
遠めに見ても明らかに狼狽してるのが分かるほど、おどおどした様子で老婆はギャルに話しかけた。
「ハ、ハロー」
あああ、ばあちゃん、その子たちは日本人だよ。
ギャルたちは私のところにいても聞こえるくらい、はっきりとした口調で戸惑いながらも相槌を打った。
「ハ、ハロー?」
イガイトイイコタチ
合掌