614発目 途中の話。


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途中で終わる話ほど気色の悪いものはない。

大好きなスラムダンクも、そうだった。 主人公はまだ高校一年生で、さあこれから!て時にいきなり連載が終わった。 気色悪い。

大好きなシャコタンブギも、そうだった。 ハジメちゃんがスカイラインGTRのエンジンを積んだソアラを売り飛ばし、セルシオに買い換えて、しかもそのソアラをジュンちゃんが買って、さあこれから!て時にいきなり連載が終わった。 気色悪い。

 

若い人に多いと思う。 もしかしたら偏見かもしれないが。

お店で注文するときだ。

 

「じゃ、俺 アイスコーヒーで。」

「私はアイスカフェオレで。」

 

で?

 

で、の後に何か続きそうで気色悪い。 「アイスコーヒーで、いいや。」 の「で」 なのか? それとも 「アイスコーヒーです。」 の「で」なのか?

 

ヒロシという男は、何度電話しても繋がらない奴だった。 今みたいに携帯電話のない時代の話だ。 ヤツの自宅の電話にかけてみる。

 

「こんげな時間に電話してくっバカたんが、どこおりきゃーすもんか!今、ちょーど留守しきゃーしちょるわい。だけんよ、メッセージでん、ピーっち鳴ったらほりこんどっちくり。」

 

と、宮崎弁でメッセージが流れる。 私は発信音の後にメッセージを吹き込む。

 

「ああ、俺、サトル。折り返し電話くれ。」

 

1時間待っても電話がかかってこない。

 

仕方ない。

 

ここは一つ、気色悪い思いをさせてやろう。

 

「もしもし、サトル。 あのさあ、実はプッククク、今さ、キャハハハ、俺んちで」 ガチャ。

 

どうだ? 途中で終わるから気色悪いだろう?

 

5分後、ヤツから折り返しの電話があった。

 

 

 

途中で終わるというのはかなり効果があるようだ。

 

ぜひ一度

 

オタメシアレ

 

合掌

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