477発目 不思議な話。


聞き間違い

胸騒ぎがしたのは確かなんよ。

悪い予感。

『丸いようかん?』

違う。悪い予感ちゃ。

『ああ、で?どうしたと?』

根拠は無いけど

彼女が離れて行く気がしたんだよ。

『別れの予感ってこと?』

そうそう。

『で?どうなったと?』

電話が無い。

『え? 便座がない?』

お前さ、さっきから何なん?

なんでチョイチョイ韻を踏んで来るん?

ボケなん? 何なん?

『ごめんごめん、でもさ。』

でも、何だよ?

『聞き間違えただけやん。』

話の流れからおかしいって

気がつくやろ?

何で彼女から便座が無いんよねぇって。

会話になると思うんか?

成立せんやろ?

『いや、でもそう聞こえたんよ。』

聞こえてもおかしいと思え。

『モカシンの友恵?』

違う!!!!!!!

お・か・し・い・と・お・も・え!

誰か、それ!

友恵っちゃ誰か!

モカシンって、あれか?

靴の?スエード生地の?

も~う!何なん?お前!

モカシンの友恵って何なん!

絶対おらんやろ!

そんなあだ名の友恵!

『いや、ごめんごめん。

でもホントにそう聞こえたんよ!』

おかしいやろ!

お前オレの話、聞く気ないな。

『いや、そんなこと無いって!

真剣に。真剣に聞きます、ハイ。』

ったく、どこまで話したか

分からんくなったやんか。

『あの、あそこまで、彼女から

便座が無いってとこまで。』

お前、やっぱり舐めとるな。

『違う違う!電話が、ね。

電話が無いんやろ?』

そうそう。

お前、いいか。二度とボケるなよ。

『いや、ボケたわけじゃ・・・

え?じゃあさ、こっちから

電話してみたらいいやん。』

いや、したけど留守電になるんよ。

『避けられとるんかなぁ?

何か、ケンカしたとか?』

いや、その前の日は映画を

観に行って、帰りにホテルで・・

『それやない?ホテルで。

何したん?

何か変なことしたんやないん?』

いや、いつもどおりよ。

別に変態行為もしてないし。

『いや、本人は普通と思っとるけど

実は変態行為ってあるやん?』

どんなんよ?

『足の指を念入りに舐めたり?』

ああ、するわ。

『するんかい!』

してくれって言われるけん。

『彼女の方が変態かい!』

変態ちゃうわ!

『それ以外は?』

あとは普通やない?

『普通すぎて嫌になったとか?』

え~!そんなことある~?

『だって彼女変態やろ?』

変態やないわ!

『あれ、電話鳴ってるよ。』

お!彼女からやん。

もしもし、うんうん。電話したよ

何回も。どしたん?ずっと

留守電やったやん?

何かあったん?

え?

ウソ?

マジで?

あ、分かった。じゃあ、すぐ行く。

『どしたん?』

便座が無くなったって。

ホラミテン

合掌

 

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