東野圭吾の作品に出てくる
若い刑事は大抵が男前で
頭が良く、育ちが良い。
今作は前作のマスカレード・ホテル
より前の話である。
前作、今作ともに主人公の
新田刑事は、癪に触るくらい
カッコ良い。
父親はアメリカで弁護士を
しており、本人も帰国子女。
警察の昇進試験も一発でパスし、
難事件も独特の観察眼と推理で
解決していく。
それは例えばガリレオシリーズの
湯川教授や、先日ドラマ化された
『新参者』の加賀恭一郎のように
読者が思わずウットリするような
キャラクター設定になっている。
事件はある大学の研究室で起きた
殺人事件から始まる。
動機もあるしアリバイもあるのに
誰といたかを話したがらない容疑者。
彼は誰をかばっているのか?
真犯人は誰なのか?