大沢在昌が描く新宿を舞台にした
警察小説シリーズの第4弾。
『北の狩人』・『砂の狩人』・『黒の狩人』
に続いて今回は『雨の狩人』。
地下格闘技が行われていた新宿のキャバクラで
不動産会社社長が銃殺された。
新宿の暴力団に詳しい新宿署の佐江は
本庁の谷神とコンビを組んで捜査にあたる。
やがて広域暴力団の最高幹部、延井が
仕掛けたKプロジェクトとこの殺人事件の
関連に気づいた佐江は、延井が雇った
殺し屋の佐藤に命を狙われだす。
一方、本庁の谷神はタイに行き
一人の女の子を救い出す。
女の子の狙撃の腕は超一流で
彼女を日本に連れ帰る。
谷神の狙いは?
Kプロジェクトの目的とは?
複雑に絡み合った謀略が
佐江の鋭い読みと行動力で
明るみになっていく。
現在の暴排条例が生むであろう
組織犯罪の進化を危惧した作品だ。
同じ大沢作品の『新宿鮫』と
双璧をなす警察小説シリーズだ。
まだ、読んでない人は
シリーズ第1弾の『北の狩人』から
読むと良いだろう。
私はコレを読んだあとに
フィリピンパブに行きたくなったぞ。
何故か?それは読んでからの
お楽しみだ。
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