684発目 都会の寂寞の話。



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私の歩く方向に老人が2人、右往左往していた。 おおかた誰かに道を尋ねようとしているが誰にも声がかけられず、困っている、といったトコだろう。2人は夫婦に見える。老夫婦だ。

 

こんなシーンを見かけると、都会の人情の無さを痛感する。他人に興味がなく、自分勝手な振る舞いが多いのは都会の特徴ではなかろうか?

 

きっと 「これだけ人が多いんだから、私くらい傍若無人でも目立たないだろ?」 って思ってるのか、もしくは 「私じゃけじゃないでしょ!みんなやってるでしょ!」 とでもいうのか?

 

いずれにしても「スマートな振る舞い」とはいえない。いや、もっとはっきり表現しよう。「みっともない」だ。

 

電車の中でも老人に席を譲る人が少ないし、電車を降りるときも他人を押しのけて、我先にと、急ぐ人が多い。挙句の果ては、自分が通るところに老人がうっかり立ってたりすると「邪魔だ」と言わんばかりに舌打ちする奴までいたりする。

 

そんな傍若無人な振る舞いは若者よりも中高年に多いというのが都会のもう一つの特徴だろう。

 

とにかく、譲らない、余裕のない中高年が多い。誰だって歳を取ったら動きが緩慢になるだろうに。仕方がないじゃないか、お前だってあと数年もしたら、その老人の仲間入りだろうが、と言いたくなるほど中高年たちの態度は悪い。

 

悪い態度は何も老人に対してだけじゃない。若者に対しても態度が悪い。「お前ら若者が偉そうにすんじゃねえよ。このゆとり世代が!」と言いたげな態度だ。

 

私は同じ中高年として恥ずかしい。都会はなんでこうなんだろう?

 

右往左往している老夫婦はいまだに誰も捕まえられずにいた。

 

私は親切心をアピールするためでもなく、中高年代表という偉そうな理念でもなく、ただ単純に困ってそうな人に手を差し伸べるのがあたりまえだと、そうしつけられたから、老夫婦に話しかけた。

 

きっとそのような振る舞いが、私を育ててくれた両親に対する恩返しでもあるとさえ思えた。

 

「何かお困りですか?」

 

私は老夫婦の妻の方に話しかけた。

 

老夫婦は二人同時に私の方に向き直り、そしておそらく何十年もそうやってきたのだろうと思えるようなしぐさでお互い見つめあい、そして夫の方が私に答えた。まるで二人を代表して私がその質問にお答えしましょう、という態度だった。

 

「なぁんにも困っておりません。」

 

夫はそう答えた。

 

温厚篤実が無意味になった瞬間だった。

 

2人のそばを去り際に、妻の方が小さくつぶやいたのが耳に入った。

 

「都会は怖いわね。すぐに話しかけてくるわ。」

 

ガックシ

 

合掌



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