672発目 ここ数年でもっとも前置きの長い話。~賃貸住宅フェア編


いくら世界がデジタルで埋めつくされようとも、アナログな部分が全て無くなるわけではないでしょう。それは、インターネットが普及したからと言って、新聞購読者がゼロにならないのと同じ理屈なのです。

 

ここで問題です。皆さんはこんな言葉を知ってますか?例えば農産物フェアとか九州うまかもんフェアです。

 

ここでいうフェアとは何か?

 

ファールじゃない奴?違います。

 

公平?違います。

 

英語だと「fair」と書きます。これは定期的に開かれる市(いち)や展示会などを意味する単語です。おそらく皆さんの中にも、何かしらの「フェア」に行かれた方は多いのではないでしょうか?

 

最近だと「IoTフェア」と呼ばれるものもやってましたね。 ここでは、先日行われた「賃貸住宅フェア」を例にとって見ましょう。

 

ご他聞に漏れず、賃貸業界にもIoTの波はやってきてます。おそらく皆さんが数年後に引越しをする際には、不動産屋に出向くこともせず、不動産屋の車に乗って現地内覧などする事もせず、下手したら自宅にいながら契約まですることが出来る時代になっていることでしょう。

 

そうでなくても日進月歩な業界のことですから、それが近い将来なのか、はたまたもう来月くらいのことなのか?

 

デジタルの波は、寄せては返すさざなみでは無く、力強く押し寄せてくる満潮時の津波のような勢いなのです。

 

これからの賃貸住宅はスマホがあれば探せるのです。VR(ヴァーチャルリアリティ)という技術を使って、どこにいても気になるお部屋の内覧が出来ます。CG(コンピューターグラフィック)で実際の空室の画像に家具を配置したりして、具体的な居住空間を体験できるのです。そして、重要事項説明という法的に義務付けられた作業ですら、今年の10月からはネットを介して行うことが出来るように法律も変わるのです。

 

大事なことは、インフラが整っても法整備が不完全だとダメだということなのです。

 

そして近い将来の賃貸住宅は、玄関の鍵をスマホで開け、帰宅する前に遠隔で室内のエアコンのスイッチを入れるのです。

 

これだけデジタルの波が押し寄せてきていることはご理解いただけましたか?

 

そして今回の「賃貸住宅フェア」ではまさにこのデジタルを駆使した賃貸住宅についての「フェア」、つまり展覧会だったのです。

 

それなのに、です。

 

にもかかわらず、と言い換えても良いでしょう。

 

これだけ、デジタルIT関連の企業ががこぞって賃貸市場に殴りこんできているにもかかわらず、フェア会場では紙媒体のチラシが配布されているのです。デジタルの世界に出来たほんの少しの隙間にアナログが入り込んできているのです。

 

WiFiを賃貸マンションにお手軽に導入できることを売りにした企業のブースの隣には、NET回線を使って映画を毎月定額で見放題ですよ、という企業がお互いをけん制しながらチラシを配布しているのです。

 

このフェアに来場するような人達は、おしなべてデジタル分野に明るい人が多いのです。だからそんな紙媒体のチラシなんか見向きもしないと思ったのは、おそらく私だけではないでしょう。

 

ところが驚いたことに、この二つの企業のうち、片方の企業のチラシだけが飛ぶように配布されているのです。「ハケてる」と言った方が分かりやすいかも知れません。

 

私はこの不思議な現象に一つの答えを導き出しました。

 

チラシが「ハケて」ない方の企業は、チラシを配布している人達が緑のポロシャツに白い綿のズボンを履いていて男女あわせて10人くらいで配布しています。

 

一方、「ハケて」る方の企業はたった3人の女性が配布しています。人数では圧倒的に不利なのになぜ?とお思いでしょう?

 

こちらは赤いポロシャツで白いフレアのミニスカートなのです。しかもこれら3人の女性は3人ともが美人なのです。背がスラっと高く、あとちょっとでパンツが見えそうな超ミニスカートから伸びた脚は白くて長いのです。大きく開いた胸元からは胸の谷間がドカンと見えてます。片手で肩にかかった髪の毛を後ろに振り払う仕草も忘れてません。赤くテラテラと光った唇はもはや別の生き物のようです。

 

ここで結論です。

 

いかに世界がデジタルの波に溺れそうになろうとも、この世の中は「エロ」が動かしているということなのです。溺れているものはエロでも掴む、ということわざをご存じないですか?

 

さあ、最後に皆さん、ご起立ください。そしてみんなで声を合わせて復唱して下さい。

 

エロは世界を変える!

 

『エロは世界を変える!』

 

以上でヤマシタのセミナーを終了いたします。皆様またのご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

サヨウナラ

 

合掌

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