648発目 すごく短い話。


横浜駅の地下、改札の近くに金髪の少女が二人立っていた。いわゆるギャルだ。

 

私の目の前でキョロキョロと不審な動きをする老婆が、ギャル二人に近づいて行った。

 

遠めに見ても明らかに狼狽してるのが分かるほど、おどおどした様子で老婆はギャルに話しかけた。

 

「ハ、ハロー」

 

 

あああ、ばあちゃん、その子たちは日本人だよ。

 

 

ギャルたちは私のところにいても聞こえるくらい、はっきりとした口調で戸惑いながらも相槌を打った。

 

 

 

「ハ、ハロー?」

 

 

イガイトイイコタチ

 

合掌

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