でっちあげ-福岡「殺人教師」事件


 

 

福岡でこんな大きな事件があったことを覚えてるだろうか?

もう10年以上前の話だ。

 

福岡市のとある公立小学校の生徒が教員にいじめられているという事件だ。 教員もその学校の校長も、さらには市教育委員会までもが教員のイジメをみとめた稀有な例だ。

朝日新聞と週刊文春は生徒の親の証言を基にこの教員のことを「殺人教師」と報道し、テレビのワイドショーでも散々取り上げられた。

 

「お前、外国人の穢れた血が混じっとうらしいのう?」 とか

「死に方教えちゃろうか?」

などの暴言を教員が生徒に向かって吐き続け、やがてその生徒は教員から暴力を振るわれた、とのことだった。

 

その生徒の母親がそう証言している。 だから朝日新聞の記者も文春の記者も、その証言の裏を取ることなく、勝手に憤り、そして「そんな教師は許すまじ」と世論を煽りまくった。

 

生徒の両親は被告の教員と市の教育委員会を相手取り、民事訴訟を起こした。 これにも各マスコミが飛びついた。 連日ワイドショーでは、この「殺人教師」が取り上げられた。 一度だけテレビの取材を受けた教員が「そんなこと言うわけがないじゃないですか!」と声を荒げたことが市民感情を一層悪くした。

 

ところが、裁判が進むにつれて明らかになって行く事実に大衆は驚きを隠せない。

 

最初の取材の段階で証言のおかしさに気がついた筆者は、丹念に地元周辺への取材を行い、生徒の母親の様々な嘘を暴こうとした。

 

横浜出身の筆者、福田ますみ氏はこの教員の冤罪を疑って地道な取材と調査を重ねた。

2007年。判決は教員のイジメを認定するものだった。 マスコミ各社の「ほうらみろ」が聞こえてきそうだった。

ところが、この事件には続きがあった。 あれから10年。 真相が明らかになる頃には、あの頃騒ぎ立てたマスコミはこの事件には見向きもせず、そして朝日新聞も、週刊文春の記者も裁判の結果を報道しなかった。

 

横浜出身の筆者が私の故郷の福岡を書く。 このことに妙な因縁を感じずには入られない。 だから私はこの本を買って読むべき人の一人だと感じた。

モンスターペアレンツの実態と、閉鎖空間の学校の中での出来事、教育委員会の隠蔽体質、これら全ての被害となった教員。

 

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小学生の子供を持つ親御さんは必読だよ。

 

 

合掌

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