599発目 人生最高の日の話。



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父親の口癖は 「こんなん、生まれて初めてや!」「今日が人生で最高の日や。」 だった。

 

主に、母親が作った料理に対して発せられていた。 そのセリフを聞くたびに母親はあきれた顔で

 

「なんがね。前にも作ったやんね。」

 

と返す。

 

おそらく父親なりの配慮と照れが、こういうセリフに形を変えたのだろう。 今なら分かる。

 

「お母さん、今日のカレーはおいしいね。」

 

と言うより

 

「こんな美味いカレーは生まれて初めてや。」

 

と言うほうが真実味がある。

 

父親はことあるごとに母親を褒めていた。息子の私はこれまでに1回しか褒めてくれないのに、だ。(571発目 褒められてない話。参照)

 

息子と娘も、私の実家に帰ったときにはこの表現を体験している。

 

「ほほう。5歳なのに自転車に乗れるようになったか。 そんな子がおるとは、じいちゃん生まれて初めて聞いたわ。じいちゃんの人生で今日は最高の日や。」

 

「ほほう。3歳なのにお母さんのお手伝いが出来るんか。そんな子は生まれて初めて見たわ。じいちゃんの人生で今日は最高の日や。」

 

子供たちは素直に喜び、私に報告をしに来る。

 

「じいじに生まれて初めて見たって言われたよ。人生で最高なんだって!」

 

「明日も同じこと言うぞ」などと無粋なことは言わない。 「良かったね」と笑い返す。

 

8月の末にまとまった休みが取れた。 所謂、夏休みというヤツだ。 だから3年ぶりに実家に帰ることにした。子供たちは旅行気分で今からソワソワしている。

 

特にじいちゃん大好きな娘は 「じいじに会える。」 と喜んでいる。

 

そして、晩御飯のたびに

 

「お母さん、今日のごはんはおいしいね。初めて食べたよ。今日は人生で一番最高の日やねえ。」

 

と言っている。

 

「あんたはまだ6歳にもなってないやんね。これからもっと最高の出来事があるよ。」

 

「お父さんにとって人生で最高やったのは何?」

 

そう聞かれたら私だってカッコいいことを言わなければならない。

 

「お前たちが生まれたことよ。」

 

娘はブスっとした顔で

 

「ちぇ、もう終わったことやん。」

 

と言った。

 

コイツイミガワカッテナイナ

 

合掌

 

 



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