517発目 男の大きさの話。



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できすぎ





勉強が出来て、運動神経も良く、実家が金持ちで、割と男前。 ドラえもんで言う所の出来杉君みたいなヤツが同級生にいた。 小学校5年生のときに転校してきて、一躍スターダムにのし上がり、中学1年の3学期に転校していった。 まさに彗星のように現れて、男子生徒全員の嫉妬を買ったまま風のように去って行った。

 

中学に上がってすぐ、やはり別の小学校から上がってきた奴等からも「なんや?あいつ」と一瞬にして男子生徒から目をつけられた。 私が通っていた中学と言うのは、やたらと気性の荒い奴等が多かった。そしてそいつらのほとんどが 勉強が出来なくて、実家が貧乏で、顔が不細工。ドラえもんにも出てこないようなキャラばかりだった。 つまり出来杉君の正反対の人物像と言えるだろう。 あえて名付けるなら「奇面組」だ。

 

奇面組たちは、当然のように 「あいつ生意気だな。 やっちまおうぜ。」という結論に達したため、放課後に出来杉君を呼び出した。奇面組のなかでもリーダー格の一堂零(仮名)が出来杉君に詰め寄る。キスが出来るくらいの距離から出来杉君を睨みつけ 「お前、おうちゃきいの!」と言う。 地元の方言で 「あなたは横着な人ですね」 という意味だ。 一堂零の側近とも言える男が更に一堂の後ろから出てきて、「かかってけえ!くらしちゃらあ。」 と言う。 地元の言葉で 「さあ、試合開始だよ。ゴングを鳴らして」 という意味だ。

 

ところがココで出来杉君のもう一つの特技が発揮された。 実は彼は4歳の頃から空手をやっていたらしく、そこにいた奇面組の連中を全員、文字通り「ボッコボコ」にしてしまうのだ。

 

何をやっても勝てないことを身をもって知る事になった奇面組の連中は、作戦を変更し出来杉君を自分達の仲間にしようと懐柔作戦に出る。

 

もし私が辞書の編集者なら、このエピソードを添えて「なりふり構わず」の意味を記しただろう。それくらい彼らは恥も外聞もかなぐり捨てて出来杉君に近寄った。 だが一方、そんな奇面な連中と仲間と思われたくない出来杉君は逆に彼らと距離を置く。 両者歩み寄らぬまま、3学期へと突入した。

 

春休みを間近に控えたある日曜日の朝。 出来杉君が私の自宅を訪ねてきた。

 

「実はオヤジの仕事の関係で引っ越すことになったんだ。」

 

「急だな。いつだ?」

 

「終業式の日だ。だけどみんなには黙っていて欲しい。」

 

「みんなって奇面組の奴等か?」

 

「そうだ。あいつらには悪いけど黙って行こうと思っている。」

 

「行き先はどこなんだい?」

 

「そんなに遠くないよ。博多だ。」

 

 

そして出来杉君は本当にいなくなってしまった。 中学2年になった私のもとに一堂零が訪れた。

 

「サトル、出来杉がおらん。どこ行ったか知らんや?」

 

「春休み中に引っ越したぞ。」

 

「マジか? おっしゃああ~」

 

奇面組たちは出来杉君がいなくなったことを心底喜んだ。チャンピオンが引退したら次のチャンピオンを決めなくてはいけない。 今度は奇面組たちの間で熾烈なチャンピオン決定戦が繰り広げられた。

 

「サトルは誰かと勝負しないのか?」

 

そう聞かれたが、あいにく私はケンカが弱い。 口げんかなら誰にも負けないのだが。もっと言えば私はその頃から、いや出来杉が現れた頃には既に「オレは負けてない」と思っていたのだ。

 

男の本当の強さは腕っ節ではない、優しさだ、と死んだじいちゃんに言われていたので、出来杉の出現は私にとって脅威ではなかったのだ。じいちゃんは、男の大きさも何かで決まるって言ってたな。忘れたけど。

 

数年の月日が経ち、私が大学進学で博多で1人暮らしを始めてしばらく経ったころ、海水浴場の海の家で出来杉に再会した。更衣室のあるシャワー室での再会だった。

 

「久しぶりだな、サトル。何年ぶりだ?」

 

「お前が転校したのが中学1年の終わりだから7年ぶりくらいか? それにしても久々の再会がお互い素っ裸ってのも妙だな。」

 

出来杉も笑っていた。 我々は一糸纏わぬ生まれたままの姿だった。

 

ふと、出来杉の股間に目が行った。 誤解の無いように記しておかなければならないだろう。 私は男性器には興味はない。 だが、あまりにも私が知っている一般的な男性器とは違ったので目が行ったのだ。

 

出来杉の股間を見た時の私の衝撃は、まるでコロンブスがアメリカ大陸を発見した時と同じだったんじゃなかろうか? あの時、コロンブスも、きっとこう言ったに違いない。

 

『デカイ』・・・と。

 

死んだじいちゃんが言っていたもう一つを思い出した。

 

「サトル、男のでかさはアレじゃ。 チンポの大きさで決まる」

 

じいちゃん、オレ、負けたよ。

 

出来杉、お前、完璧やん。

 

オトナノチンポ

 

合掌



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くりんくりんしてみてん


小倉のマツエクサロンミック【Mic】
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