96発目 斜にかまえる話。


oyasirazu

モノを知らないということが
如何に恥ずかしいか、というと
とても恥ずかしい。

かつて哲学者のキルケゴール
こう説いた。
『自分が如何に無知であるかを
知ることが大切だ。その時点で
君は無知ではなくなる』

有名な『無知の知』の一説だ。

無知であることに気づかずに
物事を斜めに見てしまうことを
斜にかまえるという。

23歳のときに歯医者に行ったときのことだ。
親知らずが出来ていたので
抜いてもらおうと訪れた。

医者は私にこう言った。
一度に何本も抜くとあまり良くないから
今回は右側の上下を抜きましょう。と。

おちゃらけの私はジョークで
『先生、そうすると左に傾いて
まっすぐ歩けないんじゃないですか』
と問うた。

やさしいその先生は
私を教え諭すように

『そんなことはありません。

残った方の歯でモノを噛みなさい』
と言った。

結局、そのまま左は放置したまま
今に至る。歩くことに支障は無いが
私はまっすぐ立つことが出来ない。
どうしても左に傾くのだ。

残した親知らずのせいなのか
世の中に対して斜に構えているから
なのか分からない。

先生、左も抜いてもらったほうが
良かったんですかね?

ウーン、イマイチ

合掌

“96発目 斜にかまえる話。” への3件の返信

  1. いや、噛み合わせってめちゃ大事よ。
    ワタシの主治医は噛み合わせが少し違っただけで、腰を痛めた患者さんの話をいつもしてた。
    今度会ったとき確かめようっと。
    左に傾いてるか。

  2. ヨガの先生に言われた。片方歯がない人は、反対側に腰痛とか出やすいと。
    斜の力学で、傾くほうをカバーしようとするのでしょう。
    左奥歯欠損している私は、右側のほうがヨガで曲がりにくかった。
    そういえばまっすぐ歩いてるのに左にいる人に寄って行ってぶつかる癖があるわー。
    歯のせいだったのね!

    今後は遠慮なくぶつかることにする。
    だって歯のせいだもん。

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