453発目 屁理屈の話。


ライナーノーツ



男の人ってどうして浮気するのかしら? そういった質問とも愚痴ともつかないことを耳にする。いつも『何故そんなことを、俺に聞くのか?』と不思議でしょうがない、が一応、こう答えることにしている。

 

『浮気をしない男だっておるだろうが。』

 

だが、彼女たちはきっぱりとそんな男はいない、と言い切る。

 

『ヤマシタさんは浮気したことあります?』

 

と聞かれ、『そうだね、しょっちゅうだよ。』 とか 『うん。俺のライフワークだよ』とか答える男がいるだろうか? いや、いない。 世の中の男は全員浮気する、という定義は間違っているが、『世の中の男は全員、浮気しているかどうか尋ねられたらしてないと言う』というのはまんざら間違ってないだろう。

 

どうせあんたも浮気性でしょ?とでも言いたげな表情なのがムカつくが、尚も説明を重ねる。議論の際に必要なのは用語の定義だ。つまり『浮気』という用語の定義が必要だ。

 

辞書によると、こうだ。

 

うわき【浮気】
妻(夫)を愛するだけでは足りなくて、他の異性とも一時的に愛欲関係を持つこと。

 

では、愛欲関係とは何だろうか?

 

あいよく【愛欲】
異性に対する強い性愛の欲望。

 

せいあい【性愛】
男女間の性的な愛情

 

つまり浮気とは、性的な行為を目的とし、妻または夫以外の異性とつきあったりすることと理解できる。ここで注意すべきは【一時的に】と表現されてることだ。 つまりず~っと続く関係ではなく、一時的なものなのだ。裏を返せば、一時的でなければそれはもはや浮気ではないとも言える。

 

君はどうゆう行為が浮気だと思うの?と尋ねたら、

『私に黙って他の女とメールしたり食事に行ったりしたら、それは浮気だと思うの。』

 

こうゆう意見もよく耳にする。 だが、これは用語の定義から言うと『浮気』ではない。一歩手前だ。だから、そうしたからと言って必ずしも浮気に発展するとは限らないということだ。 世の中には、この『一歩手前』を楽しむ男性が少なからずいる。 だから世の男性の全てが浮気をすると思われているのかもしれない。 物事には常に例外があって、浮気しない男も少なからずいるんだということを知ってほしい。

 

『え~?でもぉう、二人っきりで食事に行くってことはぁ、浮気する気まんまんじゃないですかぁ?』

 

という意見も耳にする。 だが、その気はあっても成就しないケースが大半ではないか? じゃあ、聞くけど君は男性と二人で食事に行ったら必ずその男と寝るのか?

 

『あ、そうかも。』

 

何?!!

 

え~っと。 今晩、お食事でもご一緒しませんか?

 

ワタシハウワキヲシナイ

 

合掌

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