83発目 マッサージとメッセージの話。


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二日酔いの上、寝不足で、しかも
外はウダルような暑さだ。
情緒も不安定になり、全身の疲労感は
ピークに達した。

こうゆう日はマッサージだ。

会社の部下の結婚披露宴に出席したあと
会社の同僚たちとマッサージに向かった。

マッサージはアルファベットで
『massage』だ。
メッセージ『message』とは一文字違いだな。
などと、どうでも良いことを
考えている。脳まで疲れてきているぞ。

中国人がやっているマッサージ店を
見つけたので入ることにした。
足つぼと全身のセット60分という
コースを選択した。

洗面器に張った湯の中に足をつけ
マッサージ師を待つ。

女性のマッサージ師がやってきて
カタコトの日本語で、しかも大きな声で
『ヨロシクオネガイシマス』という。

さあ始まったぞ、とワクワクしていたら
足の裏に激痛が走る。
向こう正面に座る会社の同僚二人も
見たことのない悶え方と
聞いたことのない叫び声を
あげている。

とにかく痛いのだ。
ジャンプして着地した時に鋭く尖ったものを
踏んづけたような、そんな痛みだ。

悲鳴をあげてマッサージ師を見る。
目で訴える。
無言のメッセージだ。

彼女は、目があったにもかかわらず
表情を全く変化させずに
さらに全力で私の足裏をゴリゴリしだす。
鉄仮面だな、鉄面皮か?

どうにかマッサージが終わり
店を出ると、不思議なことに
足がスッキリしている。

流石だな、いい店見つけたな

などと帰路で同僚たちと話す。
また行こうな、とも。

さて、自宅についてみると
足の裏に太いボルトを埋め込まれたように
違和感がある。痛いし熱い。
風呂に入ったあともまだ痛い。
つちふまずに誰かが拳を押し当てているようだ。

結局何だ?あの店は良いのか?
悪いのか?
判断に困るぞ。

メッセージが伝わるマッサージ師は
どこかにいないか?

イタイトキハヤメテ

合掌

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