426発目 血の話。


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小学校の5年生と6年生の

2年間ではあるが、担任の

ミヤシタ先生と交換日記を

していた。

 

こう書くと、大人の女性を

相手に交換日記なんて

ヤマシタませてるな、と

思われるかもしれないが

そうではない。

 

彼女の教育方針で

宿題としてやらされてた

だけだ。

 

今となってはこの頃の

経験が今のブログ更新に

つながってるんだと思えば

ミヤシタ先生に対する

感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

先日、実家に帰ったときに

私が書いた日記帳を

母親が大事にとっている、と

話してくれた。

 

ああ、懐かしいな。

 

『私の宝物よ。

日記を読むと小さかった

サトルのことを思い出すの。』

 

と母親は感慨深そうに

感想を漏らした。

 

『でも2年分やけ結構あるんやない?』

 

と尋ねた私に母親は

 

『いや、大学ノートで3冊。』

 

とぶっきらぼうに答えた。

 

3冊?

 

そりゃいくらなんでも

少なすぎないか?

 

『一日分がすごく短いの。』

 

らしい。

 

どれ、ちょっと俺にも

見せてくれよ。

 

母親は押入れの奥から

ダンボールを引っ張り出し

その中から黄色い表紙の

大学ノートを3冊出した。

 

表紙にはドラえもんの

落書きと5-3ヤマシタサトル

と書いてある。

 

ぱらぱらとめくってみる。

 

【〇月△日

今日は家に帰って寝る前に

うんこをした。】

 

これに対し先生は

赤ペンで

 

【快便で何よりです。】

 

と返事を書いてくれている。

 

【〇月◆日

今日はお風呂に入った後に

うんこをしてしまった。】

 

【あらぁ、入る前の方が

いいのにね。】

 

【△月〇日

2時間目休みにうんこを

してたらヒデトにジャマされた。】

 

【フジサキ君にジャマしないで

って言いましょう。】

 

 

なんだこれは?

小5の私は日記を嫌がってたのか?

思い出せない。

 

6年生のときはどうだ?

 

【△月◆日

テレビ見た後にうんこをした。

次回予告が見れなかった。】

 

【何のテレビかな?

今度、先生に教えてね。】

 

ああ、変わってない。

ページをめくってもめくっても

私の日記はうんこに関する

記述ばかりだ。

 

ミヤシタ先生はあきれるそぶりも

見せず、毎度、きっちり

返事を書いてくれている。

 

あの当時でミヤシタ先生は

何歳くらいだったのだろう?

この根気の良さはどうだ?

かなり気が長くないと

普通なら腹を立てるぞ。

 

私は母親にノートを返し

『しょうもないガキやったんやね?』

とつぶやいた。

 

『私もコレを見たときに

あきれたよ。

あんた、ミヤシタ先生に

感謝せんとね。

こんなにうんこについて

きっちり返してくれる先生は

そうそうおらんよ。』

 

 

確かにそうだ。

 

ミヤシタ先生。

この場を借りて感謝の

意を述べさせてください。

 

あの頃、うんこばっかりの

日記に辟易としたでしょう?

でもそのおかげでヤマシタは

今こうしてブログをきちんと

更新してます。

 

本当に心から感謝します。

ありがとう。

 

 

 

 

先日、小学校1年生の息子が

3学期が終わったからと

それまで図工の時間に

作った作品や、作文などを

持って帰ってきた。

 

その中に、普段の自分を

みんなに説明しましょう

という課題があった。

 

息子は400字詰め原稿用紙に

こう記述していた。

 

『毎日、家に帰るとお風呂に

入ってご飯を食べて妹と

遊んだ後、寝るまでに

うんこします。』

 

おお、息子よ。

君もか。

 

DNAだな。

 

チハ、アラソエナイ

 

合掌

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